研究課題/領域番号 |
10470366
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
金井 淳 順天堂大学, 医学部, 教授 (00053059)
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研究分担者 |
小暮 信行 順天堂大学, 医学部, 助手 (90266015)
中安 清夫 順天堂大学, 医学部, 助教授 (10124976)
IWATSU Minoru Juntendo University Ophthalmology, Researcher
TIAN Xin Juntendo University Ophthalmology, Researcher
佐渡 一成 順天堂大学, 医学部, 講師 (70205988)
横山 利幸 順天堂大学, 医学部, 講師 (00191528)
橘 信彦 順天堂大学, 医学部, 助手 (10306938)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
5,300千円 (直接経費: 5,300千円)
2000年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
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キーワード | アテロコラーゲン / アルカリ可溶コラーゲン / 使い捨てコンタクトレンズ / Drug Delivery System / 角膜移行性 / オフロキサシン / ノルフロキサシン / ロメフロキサシン / ドラッグデリバリーシステム / 抗菌剤 / コラーゲンシート / 角膜感染症 |
研究概要 |
コラーゲンシート内に含有された抗菌剤がDDSとして有効であるかについて検討し、更に素材の異なる使い捨てコンタクトレンズの含有抗菌剤のDDSについても調べた。 1.抗菌剤含有コラーゲンシートの抗菌剤の取り込みと徐放性について アテロコラーゲン溶液とアルカリ可溶コラーゲン溶液を風乾させた。直径10mmのシートを生理食塩水に入れ、両コラーゲンの溶解率について調べた。アテロコラーゲンの溶解率が有意に低かった。アテロコラーゲンの溶解率に紫外線照射による架橋の有用性について検討した。紫外線を10、20、30、40、60分間照射架橋を施したものの溶解率は紫外線を60分以上照射することで逆に溶解率の上昇傾向を認めた。抗菌剤ロメフロキサシン(LFLX)、ノルフロキサシン(NFLX)、オフロキサシン(OFLX)のアテロコラーゲンシートへ含浸させた時のシートの膨潤度は紫外線20分照射時にLFLXの場合、OFLX、NFLXに比べて有意に高かった。更にLFLXの実取り込み量も紫外線照射したシートで有意に他の2例に比べて高いことから、DDSとして有用であることが推測された。 2.新しい使い捨てソフトコンタクトレンズのDDSとしての効果の検討 FAD分類のタイプの異なる使い捨てソフトコンタクトレンズ(アキュビュー^<【○!R】>、メダリスト^<【○!R】>、14UV^<【○!R】>)のLFLX、NFLX、OFLXの取り込みと徐放性について、その有用な組み合わせについて検討した結果、アキュビューレンズ(FDA分類タイプIV)にLFLXの組み合わせがDDSとして最も有用であった。更にこの組み合わせで家兎眼への本レンズ装用とLFLX点眼とでの角膜前房内への移行性について調べた。レンズ装用眼での角膜内への移行は2時間から4時間で最高値を示し、前房内へは4時間でピークを示し、8時間まではLFLXのMIC90を越す濃度を維持することが出来ることが判明した。
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