研究課題/領域番号 |
10470367
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
眼科学
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
竹内 忍 東邦大学, 医学部, 教授 (10082281)
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研究分担者 |
三田村 佳典 東邦大学, 医学部, 助手 (30287536)
山本 禎子 東邦大学, 医学部, 講師 (00297706)
山本 修一 東邦大学, 医学部, 助教授 (20230550)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
7,400千円 (直接経費: 7,400千円)
2000年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1999年度: 4,800千円 (直接経費: 4,800千円)
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キーワード | 加齢黄斑変性症 / 網膜色素上皮移植 / 網膜移植 / 網膜細胞移植 / 自家周辺部移植 |
研究概要 |
1.強膜開窓部から、網膜色素上皮細胞と脈絡膜を一塊として摘出し、その後強膜フラップを縫合して、経時的に眼底検査を行ったところ、摘出部の脈絡膜から軽度の出血はみられるものの、網膜剥離は出現せず、摘出が安全に行えることを確認した。 2.網膜色素上皮細胞と脈絡膜をコラゲナーゼなどの酵素によって処理し、色素上皮細胞の分離を試みた。15分間の酵素処理により、色素上皮細胞がシート状に分離できる個体もあったが、個体間のばらつきが大きく、色素上皮細胞がまったく分離できない場合や、逆に同じ時間内の処理にもかかわらず、色素上皮細胞が個々の細胞に分離してしまう場合もあり、分離方法を確立するには到っていない。 3.周辺部から採取した網膜色素上皮細胞をシート状または細胞懸濁液の状態で、正常家兎の網膜下に経硝子体的に移植したところ、拒絶反応などの重篤な炎症反応はみられす、移植手術が安全に施行できることを確認した。しかし網膜色素上皮細胞の分離方法の問題から、移植手術施行例に限りがあり、詳細な組織学的あるいは電気生理学的検討は今後の課題である。 4.網膜移植手術に伴う合併症の1つと予測される増殖硝子体網膜症の薬物によるコントロールを目的に、家兎眼においてTGF-β中和抗体による抑制作用の検討を行い、新知見を得た。 5.実験動物の電気生理学的研究を行うにあたっての比較資料とするため、ヒトにおける各種網膜変性疾患の臨床例を対象に、網膜電図を用いて電気生理学的研究を行い、多くの新知見を得、それらの結果を論文として発表した。 6.電気生理学的研究を行うにあたって、多色のLED内臓のコンタクトレンズ電極を試作し、まず人眼において試験を行い、新知見を得た。
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