研究課題/領域番号 |
10470384
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
形態系基礎歯科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
松尾 拡 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助教授 (70238971)
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研究分担者 |
清島 保 九州大学, 大学院・歯学研究院, 助手 (20264054)
坂井 英隆 九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (80136499)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
13,100千円 (直接経費: 13,100千円)
2001年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2000年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
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キーワード | EGFR / mutation / truncated EGFR / doc-1 / DNA replicatoin / DNA polymerase α / primmase / CDK2 / RNA edition / base change / DOC-1R / cyclin- dependent kinase / 細胞周期 / 口腔癌 / point mutation / deletion mutation / 癌抑制遺伝子 / primase / deletion murtation |
研究概要 |
1)ヒト口腔癌細胞株及び正常角化培養細胞よりtotal RNAを抽出し、EGFRのアミノ酸の翻訳領域をRT-PCRにより増幅した後、mutationの有無を詳細に検討すると、まず癌細胞株においてのみ遺伝子配列の2073番目の塩基がAからTに変異するsilent mutation(コードされるアミノ酸は変化しない)を見い出した。これは制限酵素Bsrlのあらたな切断(認識)部位となるため、これを利用した癌の診断の可能性を検討中である。またEGFRの膜貫通ドメインとキナーゼドメインを欠いた約1.5kbのtruncated EGFR mRNAが存在することを見い出した。このtruncated EGFRの機能解析については現在進行中である。 2)口腔癌抑制遺伝子候補doc-1の遺伝子産物であるpDoc-1蛋白はDNA polymerase α/primaseと相互作用することにより、細胞のDNA合成の抑制に関与している可能性が示唆された。In vitro DNA repliation assayで、pDoc-1はDNA replicationのelongation phaseよりはinitiaion stepに影響を与えることでDNA replicationを50%まで抑制することがわかった。さらにDoc-1蛋白のDNA polymerase α/primase結合ドメインはN末端の6個のアミノ酸(MSYKPN)にあることがわかった。一方、pDoc-1はcyclin-dependent kinase 2(CDK2)とも相互作用することを見出した。さらにpDoc-1は非リン酸化型の単量体CDK2と結合することを特定した。pDoc-1のC末端側(109-111)の3個のアミノ酸(TER)がCDK2との結合に不可欠であることがわかった。
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