研究課題/領域番号 |
10470387
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
山田 正 東北大学, 歯学部, 教授 (50005021)
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研究分担者 |
岩見 憙道 東北大学, 歯学部, 助手 (60005030)
高橋 信博 東北大学, 歯学部, 助教授 (60183852)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
10,400千円 (直接経費: 10,400千円)
1999年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1998年度: 9,300千円 (直接経費: 9,300千円)
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キーワード | Streptococcus mutans / 糖代謝 / 糖アルコール代謝 / ソルビトール / キシリトール / 酸素 / 代謝阻害 |
研究概要 |
代表的歯垢微生物であるStreptococcus mutansの糖アルコール代謝について検討し次の結果を得た。 1、S.mutansのソルビトール代謝の酸素による阻害段階:空気に曝さなかった菌に比べて曝した菌の酸産生はほぼ阻害された。菌のNADHおよび反応中間体レベルの測定結果からS.mutans のソルビトール代謝の酸素による阻害はソルビトールPEP-PTSあるいはソルビトール6リン酸脱水素酵素活性の阻害によって起こることが考えられた。 2、ソルビトールによるグルコース代謝阻害: S.mutans の懸濁液にあらかじめソルビトールを添加しておくと、さらにグルコースを添加しても2-3分間は酸産生は起こらなかった。このときのNADHレベル、反応中間体レベルの測定によって、ソルビトールを添加しておくと、PEP-PTSによるグルコース取込に必要な中間体が消失するためグルコース代謝が抑制されると考えられた。 3、キシリトールによるグルコース代謝阻害:グルコースを炭素源とした培地にキシリトールを混合して、S.mutans を培養したところ、明らかな増殖の抑制が見られた。また、グルコースで培養したS.mutans を洗菌後、キシリトール存在下でグルコースを代謝させるとグルコース代謝阻害(グルコースからの酸産生阻害)がみられた。このことからキシリトールによる増殖阻害の一部は糖代謝阻害に起因するものと考えられた。
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