研究課題/領域番号 |
10470394
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能系基礎歯科学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
高橋 直之 昭和大学, 歯学部, 助教授 (90119222)
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研究分担者 |
片桐 岳信 昭和大学, 歯学部, 講師 (80245802)
宇田川 信之 昭和大学, 歯学部, 講師 (70245801)
須田 立雄 昭和大学, 歯学部, 教授 (90014034)
秋山 修一 昭和大学, 歯学部, 助手 (70276591)
自見 英治郎 昭和大学, 歯学部, 助手 (40276598)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
12,900千円 (直接経費: 12,900千円)
1999年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1998年度: 8,300千円 (直接経費: 8,300千円)
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キーワード | 破骨細胞 / 骨芽細胞 / 破骨細胞活性化因子 / ODF / RANK / OPG / M-CSF / IL-1 / 1L-1 / 破骨細胞分化因子(ODF) / シグナル伝達 / osteoprotegerin(OPG) / osteoclastogenesis inhibitory factor(OCIF) |
研究概要 |
我々は、マウスの共存培養系より高純度の単核破骨細胞を集める方法を確立した。また、破骨細胞を大量に集める方法も確立した。これらの培養系を用いて、骨芽細胞が産生する破骨細胞活性化の機構を解析し、以下の結果を得た (1)骨芽細胞は、破骨細胞の単核破骨細胞の延命を促進するとともに、その吸収窩形成能を著しく促進した。この活性化には、細胞間接触機構を必要であった。 (2)M-CSFも破骨細胞の延命を促進したが吸収窩形成を促進しなかった。 M-CSF欠損のop/opマウスの骨芽細胞も、正常骨芽細胞と同様に、破骨細胞の吸収窩形成を促進した。 (4)骨芽細胞が促進する破骨細胞の吸収窩形成は、破骨細胞分子因子(osteoclast differentation factor, ODF)のデコイレセプターであるosteoprotegerin(OPG)により特異的に抑制した。 (5)破骨細胞は、IL-1レセプターとともにODFのレセプターであるRANKを高発現していることを認めた。IL-1のこうかはIL-1レセプターアンタゴニストによって、それぞれ特異的に抑制した。 以上の結果より、骨芽細胞が発現する破骨細胞活性化因子は我々が1998年にクローニングしたODF(RANKL/TRANCE/OPGL)そのものであることが判明した。最近、TRAF6のノックアウトマウスに大理石骨病が発症することが判明した。このマウスには破骨細胞は存在するが、その破骨細胞は波状縁が形成されないという。これらの知見より、破骨細胞を活性化させるRANKとIL-1レセプターを介するシグナルはTRAF6により伝達されること、また、NF-χBの活性が関与する可能性が示唆された。
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