研究課題/領域番号 |
10470434
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
浜川 裕之 愛媛大学, 医学部, 教授 (20127905)
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研究分担者 |
谷岡 博昭 愛媛大学, 医学部, 教授 (10028748)
福住 雅州 愛媛大学, 医学部・附属病院, 助手 (60294815)
栢原 浩彰 愛媛大学, 医学部・附属病院, 助手 (50263942)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
11,500千円 (直接経費: 11,500千円)
2001年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2000年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
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キーワード | 口腔癌 / 微小転移 / 遺伝子診断 / 準連続切片 / 頸部リンパ節 / 循環癌細胞 / CK13mRNA / CCAmRNA / 定量化PCR / SCCA / MASA法 / p53 / K13 / K20 / テロメラーゼ / K19 / SCC antigen |
研究概要 |
頸部リンパ節転移、遠隔転移の有無は口腔癌の重要な後因子である。微小転移を含めた正確な転移診断方法の開発は重要な課題である。平成10年から平成13年の4年間で以下の研究内容に取り組んだ。 1.腔癌頸部リンパ節転移の実態を光学顕微鏡卞に譁細に観察すること。 2.口腔癌微小転移の遺伝子診断用マーカーは何が良いかを基礎的に検討すること。 3.Conventional PCR法および定量化PCR法による頸部リンパ節転移の遺伝子診断法。 4.循環血中、骨髄中癌細胞検出の基礎研究-スメア標本、サイトスピン、ビーズによる癌細胞の分離濃縮法。 [結果] 1.口腔癌73症例から採取した病理学的に転移陰性のリンパ節554個のうち、23リンパ節に3ミリ以下の微小転移を見出した。12.3%の患者でpN upgradingが認められた。5ミリ以下の小リンパ節6個にも微小転移が検出された。微小転移の平均短径は1.36±0.85mmであったことからリンパ節転移の診断には1mm間隔で標本作製することを提唱した。 2.Conventional PCR法ではKeratin 13とSCCA mRNAsが有用な口腔癌微少転移の遺伝子診断用マーカーとなることを明らかにした。 3.onventional PCR法で12口腔癌、212頸部リンパ節を遺伝子診断に用いた。SCCAは18.7%のリンパ節で陽性となり、準連続切片での検出率4.6%よりも高感度検出であることが示された。SCCAを用いた定量化PCRでは1〜ールリンパ節でのSCCAの発現量からカットオフ値を0.97arbitrary unitとすることにより、遺伝子診断への実用化が可能となった。 4.形態学的な循環癌細胞の検出法を検討した。血液1mlを溶血後サイトスピンすることにより、従来の塗末標本では30枚以上の標本を要する細胞観察を1.3x2.0cmのスライドグラス1枚上で観察することが可能となった。また、ビーズによる癌細胞濃縮分離では口腔扁平上皮癌の場合EGFR抗体付着ビーズが優れた回収成績を示すことを明らかにした。
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