研究課題/領域番号 |
10470444
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 松本歯科大学 |
研究代表者 |
上松 隆司 松本歯科大学, 歯学部, 助教授 (40203476)
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研究分担者 |
田中 仁 松本歯科大学, 歯学部, 助手 (50267788)
長谷川 貴史 松本歯科大学, 歯学部, 講師 (50237971)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
11,700千円 (直接経費: 11,700千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1998年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
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キーワード | ジペプチジルペプチターゼIV / CD26 / 口腔癌 / T細胞 / TGF-β1 / 免疫抑制 / マーカーエンザイム / ジペプチジルペプチダーゼIV / 活性化抑制 / dipeptidyl peptidase IV / Lympocyte culture / DPPIV activity / Flowcytometry |
研究概要 |
本年度は、口腔扁平上皮癌細胞に由来する末梢血T細胞抑制因子を明らかにすることを目的とし、ヒト口腔癌培養細胞のKBとヒト正常末梢血T細胞の無血清同時培養系を用いて検討した。その結果、以下の点について明らかとなった。 (1)T細胞のCD26/DPPIVの発現量は、KB癌細胞培養上清中の8-30kDa蛋白によって抑制された。 (2)KB癌細胞は、IL-6、GM-CSF、TGF-β1を産生している。 (3)KB細胞由来TGF-β1は、ミンク線維芽細胞の増殖を抑制することから、このTGF-β1は25kDaの活性型(成熟型)である。 (4)CD26の発現が抑制されたT細胞の細胞周期はG1期である。 (5)T細胞では、KB細胞培養上清中に見いだされる8-30kDa蛋白の作用によってCD26/DPPIVの発現量が減少するとともに、cdk2インヒビターであるp27^<kip>の持続的発現がみられる。 (6)T細胞抑制作用は、TGF-β1の中和抗体によって中和された。 以上の結果から、T細胞は口腔癌細胞から産生された活性型(成熟型)TGF-β1によってcdk2インヒビターであるp27^<kip>が持続的に発現して細胞周期がG1 arrestとなり、T細胞活性化サイトカインの産生が低下し、CD26/DPPIVの発現が減少すると考えられた。
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