研究課題/領域番号 |
10470471
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
國枝 武久 熊本大学, 薬学部, 教授 (80012649)
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研究分担者 |
松永 浩文 熊本大学, 薬学部, 助手 (10274713)
石塚 忠男 熊本大学, 薬学部, 助教授 (60176203)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
11,600千円 (直接経費: 11,600千円)
2000年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1999年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1998年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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キーワード | 2-オキサゾロン / 2-イミダゾロン / 2-オキサゾリジノン / 2-イミダゾリジノン / 不斉補助剤 / 不斉配位子 / 速度論的光学分割 / ビスオキサゾリン / オキサザボロリジン / メソ体 / 不斉モノ脱アシル化 |
研究概要 |
超効率不斉制御能を持つ三環性2-オキサゾリドンや2-イミダゾリドン系不斉補助剤の簡易大量合成法を触媒的手法を用いて確立すると共に、それらの開環により得られる二環性2-アミノアルコールや1,2-ジアミン類を不斉配位子とする優れた不斉反応系を多岐にわたり確立し、その応用をはかる事を目的とした。 1.複素環系不斉補助剤の簡易大量合成-触媒的不斉合成プロセスの開発-: 簡単な複素環体、2-オキサゾロンや2-イミダゾロン、と環状ジエンとの三環性環化付加体を、環状アミノアルコールより誘導したキラルなオキサザボロリジンを触媒量用いたエナンチオ選択的脱アセチル化を鍵とした速度論的光学分割法により、何れも効率良く光学分割することができた。本手法は、既に開発している化学量論量の分割基MAC-酸を用いた効率的光学分割法と並び、オキサゾリジノン系及びイミダゾリジノン系不斉補助剤の触媒的合成法として極めて有効である。 2.不斉補助剤としての利用展開: 前項により得られた2-イミダゾリジノン体は、遠隔位の環内N′-置換基が不斉制御能を飛躍的に増強するという特異な置換基効果を初めて見いだし、従来の複素環系不斉補助剤をはるかに凌駕する超高性能補助剤の開発につなげることができた。この人工不斉源の利用により効率良い不斉合成プロセスの確立に成功した。 3.ビシクロ骨格系アミノアルコール及びジアミン類の合成と利用: (1)不斉配位子としての利用:キラル三環性2-オキサゾリドシ体の開環体β-アミノアルコールを不斉配位子とする不斉触媒反応を検討し、各種オキサゾリドン体またはイミダゾリドン体の速度論的光学分割において、極めて高い不斉選択性を達成した。 (2)不斉反応試薬としての利用:前述の光学活性β-アミノアルコール体の金属アルコシドは、メソ型1,3-ジアシル-2-イミダゾリジノン体のエナンチオ選択的脱アシル化において、ほぼ完璧な分子不斉識別能を示した。 (3)ビスオキサゾリン系不斉配位子:配位子構造に起因するアルドール反応の特異なエナンチオ制御に成功した。
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