研究課題/領域番号 |
10470502
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
医療社会学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
今中 雄一 九大, 医学(系)研究科, 助教授 (10256919)
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研究分担者 |
信友 浩一 九州大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (90037424)
萩原 明人 九州大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (50291521)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
1999年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
1998年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
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キーワード | 医療の質 / 質改善活動 / 経営品質 / 経営指標 / 患者満足度 / 職務満足度 / 品質管理 / 妥当性 |
研究概要 |
【目的】 入院の組織運営について、その全体を把握する理論とモデルをレビューした上で概念構築を行う。一方で、患者満足度、職務満足度、組織的な質改善活動に関して標準化した各々の調査票を用いて多施設調査を行い、入退院患者数や医業収支などの客観的な経営管理指標を経年的に収集し、これらがどのように関係するかを検証する。初年度としては、病院の組織運営に関する枠組みをレビューして病院の評価に対応させる枠組みを構築し、収集したデータについては一部の解析を開始した。 【方法】 医療の提供現場における患者満足度、職務満足度および質改善活動の認識と、組織のパフォーマンスに関する文献調査をさらに進め、学際的にレビューし、現在の知見と理論構成を整理する。 データ収集においては、日本の全国に散在する多施設病院を対象に、病院とは独立の研究機関を返答の宛先として、自記式質問票調査を郵送法で職員は各職種、各職位の階層別に無作為標本を抽出し、患者は一定期間に退院者すべてを対象として行った。一方で、病院の活動関連指数や経営管理指標を収集した。医療における患者・職員質問票調査結果および経営その他の客観的指標との間の相互連関について統計的に解析した。 【結果・考察】 組織運営およびその品質管理の捉えかたの枠組みとして、TQM、品質機能展開、情報を軸にする機能評価などを概念整理し、医療の提供システムに応用した枠組みを構築した(学会にて研究発表)。また、その中での業務進捗のあり方としてのプロジェクト管理およびその臨床上の応用であるクリティカルパスについても理論を整理した(図書にて発表)。患者満足と職務満足については、経営指標との関連はなお検討を要するが、看護のプロとしての成長における職務満足と看護ケアにおける患者満足など、多軸的に見た時両者の間に有意な関係が認められた。
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