研究課題/領域番号 |
10470511
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用薬理学・医療系薬学
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
田中 利男 三重大学, 医学部, 教授 (00135443)
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研究分担者 |
角田 宏 三重大学, 医学部, 助手 (20314114)
西村 有平 三重大学, 医学部, 助手 (30303720)
中 充子 三重大学, 医学部, 助手 (10093139)
林 正晃 三重大学, 医学部, 助手 (80291417)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
12,400千円 (直接経費: 12,400千円)
1999年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1998年度: 10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
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キーワード | カルシウム感受性 / S100C / actin / Mg-ATPase / 低酸素 / 遺伝子発現 / アクチン / Mg-ATPase活性 / 血管収縮 |
研究概要 |
細胞内カルシウムイオンは代表的な細胞内情報伝達物質として、細胞機能を調節していることは数多く細胞応答において確立されている。細胞質カルシウム濃度と細胞応答の関係は、アゴニスト、アンタゴニスト、病態などの条件により変化すること、すなわち、カルシウム感受性制御機構が存在することが示唆されている。我々はカルモデュリンのカルシウム感受性を減弱させる平滑筋弛緩薬を新しく見出し、世界で最初のカルシウムデセンシタイザーとして、その作用機序を分子レベルで解明した。さらに我々は独自の方法により新しいカルシウム結合蛋白質S100Cを精製、cDNAクローニングに成功し、その標的分子がアクチンであることを明らかにした。我々は、S100Cはアクチンがカルシウム依存性に結合すること、さらにS100Cはアクチンと結合することにより平滑筋のMg-ATPase活性を阻害することを明らかにした。これらの結果から、S100Cは平滑筋細胞におけるカルシウム感受性制御機構に重要な役割を果たしていることが示唆された。また、我々はすでにS100C遺伝子の全構造を明らかにしており、そのプロモーター領域に低酸素応答配列を見出している。低酸素時には細胞内カルシウム濃度が上昇することが知られているが、血管収縮は必ず起こるわけではなく、その機序については詳しく解明されていない。我々はその機序の1つとしてS100Cを介したカルシウム感受性制御機構の関与を考え、低酸素刺激によるS100Cの遺伝子発現変化を検討した。その結果、S100Cは低酸素刺激により、プロモーター領域に存在する低酸素応答配列を介した転写活性化を受け、遺伝子発現が上昇することを明らかにした。
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