研究課題/領域番号 |
10480035
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
渡辺 成良 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (90008532)
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研究分担者 |
田中 清臣 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (20017403)
平嶋 宗 九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (10238355)
竹内 章 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (00117152)
織田 健 電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (30260540)
桑田 正行 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (30126354)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
1999年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1998年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | インターネット / 情報教育 / 遠隔教育 / 非同期学習 / コンピュータ援用教授システム / WWW教材 / Computer Supported Educational System / Computer Assisted Learning Environment |
研究概要 |
本研究は、遠隔地から授業に参加できない学習者に対して、インターネット利用のWWW教材非同期的学習環境を提供し、コンピュータにより支援するシステムの構築を目的とする。この課題は、個別学習による学習の行き詰まりを解消させるだけでなく、孤独感を取除いて、授業参加時のように他者との競争心を起こさせたり、協調的体験をさせるなどの工夫についても、考慮しなければならない。本研究においては、授業における同期的学習環境の実験を通して、行き詰まりの解消、他者との相対的な学習比較、協調学習グループの形成の方法を明らかにして、その分析結果から非同期的に利用できる重要な方法を開発することができた。 行き詰まり解消においては、学習者の学習状態を把握するために、教材構造に着目した教材理解モデル、課題達成過程を分析するための課題理解モデル、学習履歴の実時間分析による学習者モデルの3つのモデルを構築し、これらの差分モデルから理解状態を把握する方法を確立した。その有効性を評価するための実験では、行き詰まりの原因と解消法の予測が可能であることが言えた。得られた個別学習支援方法は、同期・非同期学習のいずれにも適用できることが分かった。 非同期学習における孤独感を取除くために、同期的学習における学習結果を利用して、現在の学習状況は他者と比較して進んでいるか、遅れているかなどの情報が得られる環境を構築した。さらに、同期学習における協調学習例をデータベース化することにより、非同期学習者も協調学習の様子を実感できるように考慮できた。 これらの結果は、ITS98国際会議(米国)とICCE99国際会議(日本)で発表し、構築したシステムの詳細は、教育システム情報学会、電子情報通信学会、日本教育工学会など、国内の研究会で公表した。
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