研究課題/領域番号 |
10480057
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計算機科学
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
弓場 敏嗣 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 教授 (50251723)
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研究分担者 |
山口 喜教 筑波大学, 電子・情報工学系, 教授 (00312827)
吉瀬 謙二 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助手 (50323887)
本多 弘樹 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助教授 (20199574)
佐藤 直人 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助手 (30293137)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
13,900千円 (直接経費: 13,900千円)
2001年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2000年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1998年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
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キーワード | 並列処理 / 並列計算機 / 処理粒度 / 並列化コンパイラ / 粒度調整 / 粗粒度並列処理 / SMPクラスタ / 並列プログラム / doacross |
研究概要 |
本研究の目的は、超並列計算機の効率的な利用を目指して、並列処理粒度の調整機能をもつ並列化コンパイラの基礎技術を確立することである。同並列化コンパイラは、対象とする並列計算機のシステム特性および与えられた並列プログラムのもつ並列実行可能性を考慮して、同並列計算機上での実行時間がもっとも短くなるように粗粒度並列処理を行うメカニズムを有する。 主な研究成果は以下の通りである。 1.LogPモデルを用いて、並列化対象プログラムをコンパイル時に適切な並列処理粒度に調整するメカニズムを提案した。Doループ、Doacrossループおよび再帰関数呼出しを対象として、複数の種類の並列計算機に対して評価を行い、その有効性を検証した。 2.コンパイル時にプログラムを粗粒度タスクに分割し、各タスクの実行開始条件およびデータ到達条件を与えることによって、粗粒度並列処理を効率よく実行するメカズムを提案した。データ到達条件の導入により分散記憶型並列計算機に対しても適応可能であることを示した。 3.並列化対象プログラム全体を粗粒度タスクに分割し、タスク間並列性を利用した並列プログラムを生成する並列化コンパイラを試作した。粗粒度タスクの並列実行を制御するメカニズムとしてOpenMPコンパイラを利用し、移植性を向上させた。 4.異機種のワークステーションから構成されるクラスタ、および複数台の対称マルチプロセッサ型並列計算機から構成されるクラスタを対象として、アプリケーション特性を考慮した共有記憶の一貫性制御を行うソフトウェア分散共有記憶方式を提案し、その有効性を評価した。
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