研究課題/領域番号 |
10480060
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計算機科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
上林 弥彦 京都大学, 情報学研究科, 教授 (00026311)
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研究分担者 |
澤田 直 九州大学, 大学院・システム情報科学研究科, 助手 (70235464)
高倉 弘喜 京都大学, 大型計算機センター, 助教授 (70281144)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
11,600千円 (直接経費: 11,600千円)
2000年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1999年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
1998年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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キーワード | 論理最適化 / 論理合成 / トランスダクション法 / エラー補償法 / パストランジスタ / CMOS / アニーリング法 / 許容関数 / 最適論理化 / FPGA / 拡張許容関数集合 / 論理設計 |
研究概要 |
論理回路の大規模化に伴い、設計データ及び設計手法の再利用が重要になってきている。CADデータベースは設計の再利用を実現する上で不可欠な技術であるが、既存の設計手法をそのままデータベース技術と融合させることは困難である。そこで我々は、CADデータベースを実現することを目的としたデータベースとの融合性の高い回路設計手法の研究開発を考察しその改良を行ってきた。本研究におけるテーマとしては、トランスダクション法の改良、FPGA回路設計手法の開発、回路再利用技術の開発、回路省電力化手法の開発などが主なものとして挙げられる。 初年度はトランスダクション法で用いられる許容関数集合を拡張した拡張許容関数集合を開発し、回路変形の自由度を高めることができるようになった。また、FPGA回路の論理的自由度の表現手段であるSPFDsを一般化した優先度付SPFDsを考案し、平均40%の回路面積の減少を実現した。さらに、3状態CMOSを用いた省電力回路設計アルゴリズムを考案し、省電力化を考慮した関数割り当てを可能にした。 平成11年度では、近似解法の一種であるアニーリング法をトランスダクション法へ適用する手法、および従来のCMOS論理よりも低消費電力回路の実現が期待されるパストランジスタ論理回路に対して、トランスダクション法で用いられる許容関数の概念に基づいて論理最適化を行う手法を開発した。 最終年度はこれまでの研究結果を踏まえ、まずパストランジスタ論理最適化手法の改良を行った。今までの最小回路としては35年以上前に人手で行ったものが知られているが、その回路集の誤りを見つけることができた。これによって実用的な回路の最適化手法として利用することが可能になった。このパストランジスタ論理最適化手法の適用範囲を広げるための手法の改良を行った。次に、CMOS論理最適化手法の開発を進めた。論理ゲート内のトランジスタ数を削減するために昨年度開発したパストランジスタ論理に適応させた。また論理ゲート数の削減のための手法としてトランスダクション法を導入し適用した。CMOS論理最適化手法とトランスダクション法を融合させることによってより効果的な論理最適化手法を開発した。
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