配分額 *注記 |
10,200千円 (直接経費: 10,200千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2000年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1999年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
1998年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
|
研究概要 |
人間の言語コミュニケーションにおける情報処理モデルに関する知見を獲得し,人間に親しみやすいマンマシンインタフェース技術の確立を目指して,受け手に理解しやすいように,話し言葉のような細かな発話単位で説明内容を表現し,受け手の反応に応じつつ説明する技術を明かにするために,情報の説明あるいは案内の対話の収集,話し言葉による説明対話の特徴の分析,動的な説明法のモデル化などの研究を行った.分析に関しては,動的説明法のモデル化に向けて,対話の主導権,話し言葉発話の言語行為,説明の単位,受け手の反応の種類,説明パターンなど,動的説明に係わると思われる特徴を取り上げ,対話の主導権による発話系列や確認発話の違い,タスクの違いによる対話主導権の特徴,受け手の質問の種類,確認発話の違いが対話に与える影響,効果的な情報伝達に係わる要因,対話における韻律の特徴,`説明の展開の特徴などについて知見を得た.分析と並行して進めた動的説明のモデル化に関しては,伝達情報に対して発話を細かな単位で漸次的に行う基本モデルをベースに,受け手の反応に応じて説明単位を選択し,各説明単位について小さな発話単位で漸次的に発話を生成する2階層モデルを提案した.2階層モデルについては,肝機能の検査項目を対象に立案技術により説明計画を動的に作成する部分をシステム化した.動的説明システムが生成する細かな発話単位については,細かな発話単位の言語行為を考え,これの論理的な形式化を行った.動的説明システムの対話面については,自然な動的説明を行うための対話管理をモデル化した.
|