研究課題/領域番号 |
10480151
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物有機科学
|
研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
小槻 日吉三 高知大学, 理学部, 教授 (80093954)
|
研究分担者 |
松岡 達臣 高知大学, 理学部, 教授 (90209510)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
13,100千円 (直接経費: 13,100千円)
2000年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1998年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
|
キーワード | ブレファリズミン / 光シグナル伝達 / 芳香族アルキル化 / ペリレンキノン / 酸化的カップリング / 高圧縮合反応 / ステントリン / オキシブレファリズミン / アントラキノン / ヒペリミン / Friedel-Craftsアルキル化 / アントロン / 光シグナル / 光センサー複合体 / Sc(OTf)3 / 分子内Friedel-Craftsアシル化 / ジフェニール骨格 |
研究概要 |
1.芳香族アルキル化反応の開発:ブレファリズミンの構造上の特徴である芳香環上へのアルキル(イソプロピル基やエチル基)側鎖導入法として、(1)Sc(OTf)3あるいはTfOH触媒を用いるFriedel-Craftsアルキル化、(2)立体障害の大きなアルコール(t-ブタノールやトリエチルカルビノール)で保護されたo-あるいはp-メトキシ置換安息香酸エステル誘導体に対するGrignard試薬の芳香族求核置換反応アルキル化を開発した。 2.ブレファリズミン基本骨格の効率的合成:ブレファリズミン-3あるいはステントリンCの基本骨格構築に必要なアントラキノン誘導体について、分子内Friedel-Craftsアシル化反応を基軸とする効率的合成法、及び古賀試薬(塩化第二銅-TMEDA錯体)を用いた分子内酸化的カップリングを経由するペリレンキノン系骨格の効率的合成法を開発した。 3.ブレファリズミン基本骨格ジフェノール部分の高圧合成:ブレファリズミンの構造上の特徴であるジフェノール部分の構築をフェノール類とアルデヒドとのTfOH触媒存在下での高圧縮合反応によって解決できることを見つけた。 4.光励起ブレファリズミンの構造変化の解析:ブレファリスミンの光シグナル変換初期過程において、OHラジカル生成を伴うオキシブレファリスミン、またはステントリン/p-ヒドロキシベンズアルデヒドが生成することを明らかにした。 5.繊毛虫ブレファリスマの光行動を支配するブレファリスミンの分子レベルでの機能解析:ブレファリズミンの生物体内における光センサーとしての機能を分子レベルから明らかにするため、主として蛍光分析を利用するブレファリスミン/タンパク質複合体、及びin vitroにおけるブレファリスミンの挙動を比較検証した。
|