研究課題/領域番号 |
10480155
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
構造生物化学
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研究機関 | 金沢大学 (1999) 千葉大学 (1998) |
研究代表者 |
大野 博司 金沢大学, がん研究所, 教授 (50233226)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
12,900千円 (直接経費: 12,900千円)
1999年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1998年度: 6,800千円 (直接経費: 6,800千円)
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キーワード | クラスリン / AP複合体 / チロシンシグナル / 輸送小胞 / 選別輸送 / エンドサイトーシス / 上皮細胞 / 細胞極性 / 細胞内蛋白輸送 / チロシン・シグナル / リソソーム / トランスゴルジ網 |
研究概要 |
ゴルジ体以降の分泌系およびエンドサイトーシス経路における膜蛋白質の選別輸送には一般に、輸送される膜蛋白質の細胞質領域に存在する、特定のアミノ酸配列からなる輸送シグナルを必要とする。輸送シグナルのひとつ、チロシンシグナルは、クラスリン輸送小胞の被覆成分であるAP複合体のμ鎖と結合することにより、膜蛋白質の小胞内への選択的取り込みに寄与する。AP複合体は分子ファミリーを形成しており、また、チロシンシグナルも、エンドサイトーシスをはじめ複数の蛋白質選別輸送に関与する。したがって、それぞれのAP複合体が異なるチロシンシグナルのサブセットと結合することにより、このような輸送の多様性を生み出していると考えられた。そこでyeast2-hybrid法を用い、広範に発現する4種のμ鎖と結合するチロシンシグナルの配列を調べた。その結果、それぞれのμ鎖は異なるチロシンシグナルサブセットと高親和性に結合することが明かとなった。このことから、チロシンシグナルおよびAP複合体の多様性と結合特異性が、膜蛋白質の選別輸送を制御していると考えられる。 また我々は、新たなμ鎖ホモログで既知のμ鎖のひとつμ1Aと高い相同性を持つμ1Bを単離した。μ1Bは広く発現するμ1Aと異なり、上皮細胞特異的に発現していた。上皮細胞の細胞膜はtight junctionにより先端面と側基底面に隔てられており、それぞれの細胞膜への膜蛋白質の選別輸送は厳密に制御されている。我々は遺伝子導入の実験から、μ1Bが側基底面細胞膜への膜蛋白質の選別輸送を制御していることを明らかにした。
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