配分額 *注記 |
12,000千円 (直接経費: 12,000千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1998年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
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研究概要 |
1.PTPεCによるサイトカインシグナルの調節 (1)PrPεCの遺伝子導入実験の結果,FTPεCはその酵素活性依存的にIL-6によるM1細胞の分化を強く抑制し,この抑制はJAK活性化レベルでの抑制による。 (2)PTPεCのこの抑制効果は,IL-6およびIL-10の受容体を介したSTAT活性化において認められたが,インターフェロン(IFN)α/β受容体やIFNγ受容体を介したJAK-STAT経路に対しては認められなかった。 2.核一細胞質間シャトルタンパクとしての新規2重基質特異性ホスファターゼMKP-7の構造と機能の解析 新規の2重基質特異性ホスファターゼMAPKホスファターゼ-7(MKP-7)を見出し,その構造・機能・局在を解析し,以下の結果を得た。 (1)特有なMKPドメインを有する。すなわち,ローダネース様ドメインと触媒ドメインをもつ。これに加えて,核移行シグナルおよび核外移行シグナルを有する。 (2)基質特異性は,ERKに対するよりもはるかにP38とJNKに対して高い特異性を示した。 3.新規のPP1阻害タンパク,インヒビター-4,の構造と機能の解析 新規のPP1阻害タンパク,インヒビター-4(I-4),を見出し,その構造と機能を解析し,以下の結果を得た。 (1)PP1を特異的に阻害し,I-4のIC_<50>は0.2nMときわめて強い阻害活性を示す。 (2)触媒サブユニットPPICに対するI-4の結合サイトは,少なくとも3ヶ所存在する。 4.ホスファターゼ阻害活性を示す天然物の構造/機能の解析 (1)トウトマイシンの阻害活性とアポトーシス誘導能は,同一分子内の互いに異なる部分構造に帰因する。 (2)トウトマイシン構造中のスピロケタール部分を欠くトウトマイセチンが,特異性の高いPP1阻害活性を示す。
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