研究課題/領域番号 |
10480164
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
新井 賢一 (2000-2001) 東京大学, 医科学研究所, 教授 (00012782)
正井 久雄 (1998-1999) 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (40229349)
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研究分担者 |
佐藤 憲子 東京大学, 医科学研究所, 助手 (70280956)
正井 久雄 財団法人東京都医学研究機構, 東京都臨床医学総合研究所, 副参事研究員 (40229349)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
14,300千円 (直接経費: 14,300千円)
2000年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1999年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1998年度: 7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
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キーワード | 細胞周期 / Cdc7キナーゼ / MCM2 / サイクリン依存性キナーゼ / マウス胚性幹細胞 / DNA複製起点 / ノックアウトマウス / DNA複製開始 / DNA複製 / G1 / S移行 / MCMタンパク質 / セリン / スレオニンキナーゼ / リン酸化 / DNAヘリカーゼ / チェックポイント制御 / キナーゼ / GI / サイクリン / 減数分裂 |
研究概要 |
Cdc7-Dbf4キナーゼ複合体は真核細胞の染色体複製開始を制御する。我々は、Cdc7キナーゼに類似する、キナーゼ複合体を分裂酵母、マウス、ヒトにおいて同定し、その機能解析を行ってきた。本研究により以下の事実が明らかとなった。 1 Cdc7タンパク質の発現は細胞周期を通じてほぼ一定であるが、制御サブユニットDbf4/Askの発現はM-G2期で低く、S期に高い。これに従って、Cdc7キナーゼ活性も同様な細胞周期の変動をする。 2 Cdc7キナーゼはMCM複合体のMCM2タンパク質を特異的にリン酸化する。 3 MCM2はCdkによってもN端の特異的な部位をリン酸化され、このリン酸化により、MCM2のCdc7によるリン酸化が著しく促進される。すなわちMCMはCdlkとCdc7の共同作用によりリン酸化され、活性化されると考えられる。 4 Cdc7遺伝子ノックアウトマウスは胎生3.5から6.5日の間に死亡する。また、Cdc7遺伝子欠損ES細胞は致死である。 5 ES細胞においてCdc7を誘導的に欠失させると、直ちに細胞増殖とDNA合成が停止し、細胞はその後細胞死を起こした。これは、Cdc7欠損によるS期停止の結果、異常な複製構造が蓄積し、それがチェックポイント反応を誘導したと考えられる。このとき、p53蛋白質の蓄積も観察された。 6 Dbf4/ASK活性制御サブユニットに保存された3つのモチーフ(N, M, C)を同定しこのうちMとCがそれぞれ独立に触媒サブユニットに結合し、ギナーゼ活性化に必要であることが明らかになった。Nはクロマチンとの相互作用に関与することが示唆された。
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