研究課題/領域番号 |
10480172
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
機能生物化学
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
本間 好 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (60192324)
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研究分担者 |
蕪山 由己人 福島県立医科大学, 医学部, 助手 (20285042)
関亦 正幸 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (80250190)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
11,500千円 (直接経費: 11,500千円)
2000年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1999年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
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キーワード | 細胞内情報伝達 / イノシトールリン脂質 / ホスホリパーゼC / ゲノム / 相同組み換え / 個体発生 / 難治性潰瘍 / 相同組換え / ホモローガスリコンビネーション |
研究概要 |
本研究は、イノシトールリン脂質特異的ホスホリパーゼC(以下、PLC)を中心とする細胞内シグナル伝達系の生理作用を個体現象における機能、特に発生・分化過程における機能と恒常性の維持における機能を明らかにするものである。特に本研究では、我々が世界に先駆けクローニングに成功したPLCγ2をターゲットとし、PLCγ遺伝子をノックアウトマウスしたマウスを作製し、イノシトールリン脂質代謝の変異により発生する異常を検出する。また、それらの異常の発症メカニズムを解析することにより、PLCγ2の個体発生・分化過程における機能を明らかにすることを目指す。これまでに次の結果を得ている。 1 既報に則ってPLCγ2遺伝子破壊ESクローンを作製した。2つのESクローン由来のヘテロおよびホモ接合体を作製し解析した。ヘテロ接合体は正常であったが、ホモ接合体は胎児期の極めて早期に死亡した。ホモ接合体は、胎児として形態が確認できるE7.5における解析でも生存を確認することができなかった。この事実は、少なくともE7.5よりも若い発生初期にノックアウトホモ接合体が死亡する可能性が示された。 2 B細胞の発生や成熟課程におけるPLCγ2の機能を解析するために、cre-loxPを用いた条件的遺伝子破壊を行った。その結果、成熟した血中B細胞の割合が極端に減少すること、またin vitroではBCR刺激における細胞内情報系の活性化が強く抑制されることが判明した。これらの結果は、PLCγ2が少なくともB細胞の成熟に重要な役割を持つことを示す。
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