研究課題/領域番号 |
10480183
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物物理学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
葛西 道生 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 教授 (40022595)
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研究分担者 |
植田 淳子 大阪大学, 基礎工学研究科, 助手 (90252634)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 筋小胞体 / リアノジン受容体 / 興奮収縮連関 / カルシウムチャネル / カルセケストリン / トライアド / 脱分極 / カルモジュリン / 節小胞体 / AAT |
研究概要 |
骨格筋興奮収縮連関におけるT管と筋小胞体(SR)との間での信号伝達機構やSRからのCa^<2+>放出機構を明らかにするため、本研究ではこの信号伝達機構を内在性因子間のチェインリアクションとして捉えるために、因子の同定とその役割の解析を行った。SRCa^<2+>チヤネルはスチルベン誘導体のDIDSにより活性化され、その結合因子はSRの30kDaタンパク質(30k)であった。30k周辺での分子構築を生化学的に調べた結果、30kはカルセケストリン(CSQ)、ジヤンクチンといったチヤネル制御因子と複合体を成してSRCa^<2+>チャネルを制御していることが分かった。30kの部分アミノ酸配列はミトコンドリアのADP/ATP交換輸送体(AAT)とほぼ同一であった。マーカー酵素アッセイと抗体反応より、この30kはミトコンドリアの混在ではなく、確かにSRに存在することがわかった。また、AATの抗体や阻害剤のアトラクチロシドやCu-フェナンスロリンがSRCa^<2+>チヤネル活性に影響を及ぼすことから、このタンパク質の興奮収縮連関における重要性が確認できた。また、ウサギ骨格筋AATのcDNAのクローン化に成功し、発現させたAATはCSQと結合した。以上のことから、30kはAATと同一であることが確認された。これとは別に、興奮収縮連関における内在性因子の役割を調べるための系として、骨格筋からT管とSRが結合した膜複合体(トライアド)を用いてT管に脱分極刺激を与えたときのSRからのCa^<2+>放出(DICR)を測定する系を確立した。この系を用いて、他の組織でCa^<2+>動員を引き起こす細胞内メッセンジャーであるcyclicADP-ribose(cADPR)とIP3が、脱分極刺激下でCa^<2+>放出量を増大させたがカフェインによるCa^<2+>放出はcADPRのみが増強を起こした。つまりcADPRと1P3はどちらもチヤネルをより開きやすくさせるが、その作用点は異なると考えられた。更に、cADPRはカルモジュリンとの協同的な制御であることが分かった。
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