研究課題/領域番号 |
10480227
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
神経科学一般
|
研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
佐久間 康夫 日本医科大学, 医学部, 教授 (70094307)
|
研究分担者 |
折笠 千登世 (佐藤 千登世 / 佐藤 千登) 日本医科大学, 医学部, 助手 (20270671)
木山 裕子 日本医科大学, 医学部, 講師 (60234390)
加藤 昌克 日本医科大学, 医学部, 助教授 (90143239)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
|
配分額 *注記 |
8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
|
キーワード | エストロゲン受容体α / トランスジェニックラット / 蛍光タンパク遺伝子 / DNA折れ曲がり構造 / in situ hybridization / 免疫組織化学 / 一酸化窒素合成酵素 / エストロゲン受容体β / 免役組織化学 / エストロゲン / 受容体 / レポータ遺伝子 / 生殖内分泌 / 生殖行動 / 脳の形態形成 / 認知・記憶 / in situ法 / エストロゲン受容体 / 遺伝子発現 / エストロゲン応答配列 / DNA折れ曲がり |
研究概要 |
行動や生殖内分泌機能の発現に決定的な役割を果たしているエストロゲンの脳に対する作用を神経細胞レベルで明らかにする目的で、エストロゲン受容体α(ERα)陽性ニューロンを蛍光タンパクで標識したトランスジェニックラットの作成を進めている。ERαの発現は複数のプロモータにより調節されているので、ERαの部位特異的・時期特異的な発現制御の可能性を考え、それぞれのプロモータに蛍光タンパク遺伝子を結合した導入遺伝子を作成し、培養細胞系での発現を確認した上で、ラット胚に注入し、遺伝子導入の成否とタンパク発現の検討を行う段階に達している。この間分子生物学的手法によりERαの発現制御にはDNAの折れ曲がり構造も関与すること、in situ hybridization法、免疫組織化学的方法により海馬のインターニューロンにはERαを発現するものがあること、ERαを介する一酸化窒素合成酵素の調節、最近発見されたエストロゲン受容体β(ERβ)の特異な分布などについて研究を進め公表した。行動学的研究ではエストロゲンが実験的脳梗塞による位置記銘力の低下を防護すること、エストロゲンとプロゲステロンにより起こる雌ラットの誘惑行動に関与するニューロンが内側視索前野の外側にあり、エストロゲンによる興奮性の増加を示すニューロンの分布と一致することを明らかにした。比較形態学的研究では硬骨魚の性腺刺激ホルモン放出ホルモンの合成がエストロゲンの調節下にあることを複数の種で示し、甲状腺ホルモン作用との関連を明らかにすることができた。
|