研究課題/領域番号 |
10490023
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
広領域
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研究機関 | 姫路工業大学 |
研究代表者 |
八木澤 仁 姫路工業大学, 理学部, 助教授 (40192380)
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研究分担者 |
平田 雅人 九州大学, 大学院・歯学研究院, 教授 (60136471)
鎌田 英明 姫路工業大学, 理学部, 助手 (10233925)
平田 肇 姫路工業大学, 理学部, 教授 (40049052)
樋口 芳樹 京都大学, 大学院・理学系, 助教授 (90183574)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
12,900千円 (直接経費: 12,900千円)
2000年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1998年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
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キーワード | ホスホリパーゼC / 核外移行 / 核移行 / 浸透圧ストレス / アメーバ運動 / 細胞骨格 / イノシトールリン脂質 / プレクストリンホモロジー(PH)ドメイン / PHドメイン / 核移行シグナル(NLS) / 核外移行シグナル(NES) / 緑色蛍光タンパク(GFP) / 細胞運動 / プレクストリン相同性領域 / 浸透圧ショック / 核外移行シグナル / トランスロケーション / 脂質・タンパク相互作用 / プレクストリン相同性領域(ph領域 / 細胞内局在 / 浸透圧 / 緑色けい光タンパク(GFP) |
研究概要 |
イノシトールリン脂質(PI)に結合するPHドメインのリン脂質認識に必要な構造や、これらを含むタンパクの細胞内局在が刺激によりどのように変化するかについて詳細な解析をPLCδ1を中心に行った。 1.PLCδ1およびPLCδ1-PHに種々の変異を導入し、GFP融合タンパクとして細胞内に導入した。PLCδ1の細胞膜局在にはPHドメインの立体構造がきわめて重要であることが判明した。 2.低浸透圧処理などの機械的刺激によりPLCδ1やPLCδ1-PHが細胞膜より解離し、前者の場合は核周辺に移行することを明かにした。細胞内情報伝達に重要なPI、特にPIP2の変化にともない、この基質を標的とする酵素自身も細胞内を移行することが明らかになった。 3.アメーバ膜シートを用いた解析により、アクチン繊維がPIP2と相互作用することによってメッシュ状の構造を保つこと、また、PLCの抑制により仮足形成が阻止されることよりアクチン再構成をともな細胞運動にPLC/PIP2による制御が存在することを示した。 4.δ型PLCの核移行を検証する過程で、PLCδ1の核外移行シグナルを同定し、PLCδ1は細胞膜に存在するばかりでなく核とも行き来していることを明らかにした。細胞内局在は、ある条件のもとでの定常状態の反映であり、一定の条件が整えばPLCδ1は核内でも機能しうることを示した。 5.δ型PLCに相同性を示すIP3結合タンパク(p130^<PRIP>)をGFP融合タンパクとして細胞内に導入したところ細胞膜局在は見られず、δ型PLCと活性を持たないこと以外にも違いがあることが示された。また、インスリン受容体基質(IRS)ファミリーのPHドメインのリガンド結合の特異性と、GFP融合タンパクとして細胞内に導入した際のインスリン刺激に対する細胞内局在性変化を比較した。IRS1-PH,IRS3-PH,Gab1-PHは細胞膜に局在するが、IRS4-PHはPIP3にもPIP2にも親和性は低く、膜局在も示さなかった。IRSのPHドメインの機能の相違が明らかになった。
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