研究概要 |
本研究の成果として,手術シミュレーションに必要な3次元眼球の第1次モデルを構築した.そして,流体・固体混在物質に対する対話的吸引による運動モデルを作成し,吸引器具の手術の基本的な操作が可能なシステムを作成した.そして,共同研究を行っている眼科医師達とシステム全体の評価を色彩,操作性,応答性などの観点から行った.その結果,応答性(およそ0.1秒程度)については,今後も改良が必要であるが,システム全体については,実用性は高いとの評価を受けた.応答性については,計算速度の向上,モデルの簡略化などで対処していく予定である.今後の課題としては,(a)実際の人の眼球形状データの取り組み,(b)眼球内部の奥行き感のComuputer Graphics表現と眼球側壁などとの干渉チェック機能の導入,(c)ベテラン医師の経験とノウハウが生かされた会話型手術シミュレーションシステムの構築があげられる.
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