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人工現実感環境における眼球運動測定と疲労の少ない人工現実感環境の研究

研究課題

研究課題/領域番号 10551004
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分展開研究
研究分野 実験系心理学
研究機関九州大学

研究代表者

志堂寺 和則  九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助教授 (50243853)

研究分担者 松木 裕二  九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助手 (00315128)
合志 和晃  九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 助手 (10294901)
松永 勝也  九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 教授 (10036999)
研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
1999年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1998年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
キーワード人工現実感 / 眼球運動測定 / 注視点 / 立体映像空間 / 輻輳運動 / 疲労 / 眼球運動 / 眼球運動測定装置
研究概要

1)頭部搭載型眼球運動測定装置の開発。人工現実感環境の疲労問題を解明するために、頭部搭境型立体映像提示装置に両眼の眼球運動を計測できる装置を開発した。この装置では実空間環庫および人工現実感環境、複合現実感環境を観察している時の両眼眼球運動を同一の装置で計測することができる。機器の調整や較正作業が他の方法に比較して簡便であるという特徴があるので、本装置では、ビデオ画像による瞳孔の中心を計測する方式を採用した。瞳孔中心の計測方法について2種類のアルゴリズムを開発した。瞳孔中心位置から眼位の算出方法にはHaslwanter(1995)の方法を用いた。較正については、従来の角度較正法と線形較正法を組み合わせた、角度線形較正法を考案し、測定精度の向上を試みた。
2)実験的研究。実空間観察時と立体映像空間観察時における両眼眼球運動を開発した装置で測定し、比較した。実空間、立体映像空間の区別に関わらず、利き目でない眼は視対象に正確に向いていない場合があることがわかった。さらに、両者の眼球運動の違いは、視対象が水平左右に移動する場合は少なく、前後に移動する場合が大きかった。特に立体映像空間において視対象が前後に移動する場合は,実空間観察時において測定される輻輳・開散運動があまり認められなかった。これは観察者に人工現実感環境を提示する立体映像空間が実空間と比較し奥行き手がかりが少ない(場合によって間違った手がかりが与えられている)ことに起因しているのではないかと推測することができる。この両空間での眼球運動の違いが人工現実感で問題となっている疲労を引き起こす原因となっている可能性がある。したがって、今後、眼球運動を指標として疲労の少ない人工現実感環境の構築を目指す研究をさらに推進する必要がある。

報告書

(3件)
  • 1999 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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