研究課題/領域番号 |
10552001
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
山影 進 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (10115959)
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研究分担者 |
浦野 起央 日本大学, 法学部, 教授 (80059146)
服部 正太 構造計画研究所, 創造工学部, 部長(研究職)
田中 明彦 東京大学, 大学院・情報学環, 教授 (30163497)
久松 佳彰 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (30302839)
並木 誠 東邦大学, 理学部, 助教授 (90242023)
野中 尚人 学習院大学, 法学部, 教授 (90264697)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
10,000千円 (直接経費: 10,000千円)
2000年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1999年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1998年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | シミュレーション / マルチ・エージェント / 囚人のジレンマ / ヴィジュアル・ベーシック / テキストファイル / エージェント.ベースト |
研究概要 |
社会科学(とくに国際関係論や政策科学を念頭に置いて)の新しい研究方法を開発したい。これが、われわれの長期的目標である。より直接的には、テキストデータ分析新手法と連結が可能なようなシミュレーション技法を開発することがであった。とくに関心を払っていたのは、パソコンの性能の急速な向上と、プログラミングにおけるエージェント志向の発展であった。そこでわれわれは、構造計画研究所と協力し、高度なプログラミング知識の不要なシミュレータ「エージェント・ベース・シミュレータ(ABS)」(仮称)の開発に着手した。研究期間の前半は、ABS自体の実用化をめざした。そして後半は、このシミュレータの上で動く具体的なモデルの作成と試用を進めてきた。 具体的には、トマス・シェリングの分居モデルに触発されたABS分居モデル・ソフトウェアを開発するとともに、国際社会の動態をシミュレートするソフトウェアを開発した。本報告書の中で報告する成果は、ABS上で国際社会の動態をシミュレートするソフトウェアである。すなわち、戦争を通して領土拡張をめざす多数の国家からなる主権国家体系と朝貢関係を通して版図拡張をめざす多数の国家からなる古典帝国体系との二つを想定して、シミュレーション結果を「物語」としてテキスト・データ化することもめざした。報告書では割愛したが、テキストファイル形式のデータベースとしては、今世紀の紛争過程を約1万件網羅した。これを活用して、国際関係シミュレーションの開発に資することが期待される。 なお、ABSを国際的に周知させることが望ましいので、英語版を試作した。同時に、ABSの上で動くサンプル・ソフトウェアも英語にする必要があった。まず開発途中であった国際社会のシミュレーション・ソフトを英語版から先に開発することになった。そのため、この報告書の第1章から第3章までは、英文となっている。
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