研究課題/領域番号 |
10554010
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 高エネルギー加速器研究機構 |
研究代表者 |
竹田 繁 高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 教授 (00044777)
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研究分担者 |
松本 浩 高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 助教授 (90132688)
竹内 康紀 高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 助教授 (80179621)
吉岡 正和 高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 教授 (50107463)
野崎 光昭 神戸大学, 理学部, 教授 (10156193)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1999年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
1998年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | 超精密アライメント / 能動架台 / ガーダーとクリープ / 地盤のスロー常微動 / 地盤変動のコヒーレンス / ATLモデル / 微小変位計測 / カムローラ機構 / 微小変位計測制御 / 精密構造体とクリープ / 大型装置の微小クリープ / 地盤の常微動 |
研究概要 |
次世代加速器であるリニアコライダーでは、1×10^<33>〜1×10^<34>cm^<-2>sec^<-1>という高いルミノシティを達成するためには、極端に小さなエミッタンスを達成しなければならない。衝突点におけるビームサイズの縦方向は10nm以下となる事が必須となり、従って加速器要素の相互相関の無いような変動を示すような地盤変動に対しては非常に敏感に影響を受けることになる。このような地盤変動に対しては、各要素の精度の良い動的アライメントがエミッタンスの悪化を防止するために必須となる。電子・陽電子衝突型線形加速器としてCバンドRFを使った方式に関して1996年から研究が開始された。この研究の報告は国際会議などでなされているが、アライメントに関する項目としては加速管について30μm、収束磁石について1μmがそれぞれトレランスであることが分かった。そこで、我々は4本の加速管を一つの支持台で支える為のガーダーとガーダーを能動的に位置制御するためのムーバの設計研究を行った。これと平行して、現実的な設計に指針を与えるために、広帯域の地盤変動現象を詳細に調査した。地盤変動の補償方法として、新しい方式を考えた。まず変動の参照面を得る為に温度補償式非接触型水面検出器の開発、次に、空気バネと多層ゴムベアリングを応用したダンパーを使っての能動駆動機構の開発を行った。ガーダーに関してはPC鋼棒使ったコンクリート円柱を開発し、その特性を有限要素法で解析した。地盤変動に関してはその周波数特性の詳細を明確に出来たのと、位置の相関と地盤の関係を明確にすることが出来た。ムーバーに関しては従来の機械方式の150倍の高速応答特性と5分の1の分解能が得られた。
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