研究課題/領域番号 |
10554028
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
物理化学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
三上 直彦 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70004447)
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研究分担者 |
阿部 直道 富士通株式会社, デバイス開発部, 開発部・部長(研究職)
藤井 朱鳥 東北大学, 大学院・理学研究科, 助手 (50218963)
安部 直道 富士通株式会社, デバイス開発部, 開発部・部長(研究職)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
11,800千円 (直接経費: 11,800千円)
1999年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
1998年度: 6,900千円 (直接経費: 6,900千円)
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キーワード | イオントラップ法 / イオン種の分光 / 質量選別レーザー分光 / クラスター構造 / 分子内水素結合 / クラスターサイズ選別振動分光 / 水素結合クラスター / ナフトール / 2・ピリドン互変異性 / イオン種の新振動分光法 / O・クレゾール |
研究概要 |
高分解能質量分析法は、近年急速に発展しつつある高度化学分析技術のひとつであるが、従来の質量分析法の限界は対象となる化合物の内部構造の差異(異性体や準安定種)の区別ができないことである。次世代の質量分析法としてのもう一つの発展方向は、対象イオン種の内部状態の分別を可能にする方法の開拓にある。本研究では、次世代の新しい化学分析機器開発を念頭にして、イオン種の内部状態を分別できる質量分析装置を開発し、新しい化学分析法として確立することを目指した。 超音速分子線源から発生した分子線を、可視紫外光波長可変レーザーにより光イオン化し、高密度イオン種の生成を行う。目的イオン種を質量数1以下の分解能で分離選別するため、高性能マス分離器(第1マスフィルター)を設置し、イオントラップ部へ目的イオンを導入し、限定空間領域内に捕捉する装置を開発した。更に、捕捉イオン種を光励起して得られる光解離生成イオン種を第2マスフィルターによって分別検出する分光法を採用して、目的イオン種の電子振動回転準位の分光スペクトル計測法を確立し、従来のMS/MS質量分析法では得られない光励起関数の計測次元を付与する。 平成10年度では、超音速分子線で冷却した芳香族化合物イオン種の新しい赤外分光法を開発し、特に、新しいタイプの分子内水素結合に関する研究を行い、その成果を米国化学会誌、米国物理学会誌などに公表した。平成11年度では、芳香族化合物イオン種のCH振動領域に関する分光研究を行い、その成果を米国化学会誌、米国物理学会誌などに公表した。
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