研究課題/領域番号 |
10554036
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
有機化学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
赤阪 健 (赤坂 健) 新潟大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (60089810)
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研究分担者 |
濱田 吉隆 信越化学工業株式会社, シリコーン電子技術研究所, 主任研究員
若原 孝次 新潟大学, 大学院・自然科学研究科, 助手 (40303177)
濱田 喜隆 信越化学工業株式会社, シリコーン・電子材料技術研究所, 主任研究員
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
13,400千円 (直接経費: 13,400千円)
2000年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1999年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1998年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
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キーワード | フラーレン / 有機ケイ素化号物 / 金属内包フラーレン / ポリシラン / ハイブリットポリマー / 有機ゲルマニウム化合物 / 光ビスシリル化 / スーパーアトム / C60 / 光伝導度 / 光誘起電子移動 |
研究概要 |
本研究は、ポリシランの光キャリヤの発生効率を向上させることを目的として、1)種々、ケイ素化フラーレンを合成し、それを用いたポリシラン等のケイ素系高分子へのドーピングを検討した。 2)ドーパントとしてC60やC70に代表される空フラーレンより低いレドックス電位を有する、La@C82、La2@C80等の金属内包フラーレンをドーパントとして用い、ポリシランの光電変換機能の向上を検討した。 2)ポリシランの代わりに、新にケイ素化フラーレンのポリマーを用い、新規フラーレン/ケイ素系高分子による光電変換機能の発現を試みた。また、特に金属原子がフラーレンの空洞内にトラップされ外界から隔離された金属内包フラーレンは、一つの巨大疑似原子-スーパーアトム-、即ち、金属元素とフラーレン分子からなる全く新しい複合元素としての性質を持つと予想される新奇な物質である。ランタニド金属原子がフラーレンの炭素ケージの中に内包されたLa@C82は、La(3+)C82(3-)の電子構造をもち、その酸化還元電位は、空のフラーレンよりも低い。即ち、容易に電子の授受を起し得る物質である。この興味ある金属内包フラーレンをドーパントとして用い、ポリシランの光伝導を調べた。 光ビスシリル化反応により、ケイ素化フラーレンのポリマー合成を試みた。さらに、ポリシラン自身の光分解によるシリルラジカルを、フラーレンで捕捉する可能性を検討した。即ち、ポリシラン及びオリゴシランの主鎖へのフラーレンの取り込みを検討し、C60を主鎖に組み込んだポリシランの合成に成功した。また、同時にオリゴシランが環状に付加したケイ素化フラーレンの合成にも成功した。 ケイ素化フラーレンポリマーの光導電性材料としての有用性を確立した。
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