研究課題/領域番号 |
10554046
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
分離・精製・検出法
|
研究機関 | 奈良教育大学 |
研究代表者 |
松村 竹子 奈良教育大学, 教授 (60031556)
|
研究分担者 |
長村 俊彦 ユニソク株式会社, 主任研究員
柄谷 肇 京都工芸繊維大学, 助教授 (10169659)
中田 聡 奈良教育大学, 助教授 (50217741)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
10,300千円 (直接経費: 10,300千円)
1999年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1998年度: 8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
|
キーワード | 時間分解分光法 / マルチ測光分析 / 反応画像 / 非線形化学反応 / BZ反応 / 速度解析 / 化学パターン / イメージプロセシング / 時間分解画像解析 / 高速画像処理 / 非線形パターン |
研究概要 |
これまで反応解析の方法は均一な系について濃度の時間変化を追跡する方法が主として行われてきた。空間的な反応場での動的な変化や微生物の細胞内の化学変化等を対象に、時間軸と空間軸情報を含む高次元の高感度分光分析を行うことが動的な分離検出法としてきわめて重要である。今回、マルチ分光測光法に基づいた定量的反応画像解析装置を開発した。装置開発については主に長村が担当し、プローブ反応系として、非線形化学反応、生物発光を選び、高速時間分解反応画像解析装置の適性について詳細な検討を行った。 本研究では、薄層溶液の分光測定法として定量的なマルチ測光法を適用した。300nm-750nmの波長範囲を10個のフィルターを用いて分割し、設定波長±25nmの波長範囲の入射光で分光する方法を適用した。このような分光法に基礎をおいた高速時間分解反応画像解析装置は時空間構造変化を示す反応系に分光した光を照射し、観測物質のスペクトル変化を高感度CCDカメラで2次元画像として捉えることによって、反応に関与する化学種の濃度に基づいた時空間変化の定量化を可能にする。 平成10年度は装置の設計と試作を行い、スペクトルの空間軸・時間軸の分解能、データ処理ソフトの開発を行った。平成11年度は高速時間分解反応画像測定装置の実用化のための検討を行った。非線形反応系および生物発光系反応系を観測プローブとして検証実験を行って、装置の再現性、分解能などの性能評価を行った。時間分解と2次元画像処理が同時に行われ、時空間的に変化する反応ダイナミクスが定量的に分光分析され、化学反応の時々刻々の形状的変化をそのままとらえて精密分析できる点がユニークである。
|