研究課題/領域番号 |
10555019
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
応用物理学一般
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
長島 泰夫 筑波大学, 医療技術短期大学部, 教授 (60091914)
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研究分担者 |
青木 孝義 筑波大学, 物理学系, 助教授 (30114028)
関 李紀 筑波大学, 化学系, 助教授 (70015775)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
9,800千円 (直接経費: 9,800千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1998年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
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キーワード | AMS / 加速器質量分析 / ヨウ素129 / 環境 / 静電加速器 |
研究概要 |
本学の12UDタンデム静電加速器システムの高度利用の一環としての環境中のヨウ素129の検出を目指した"静電加速器により高感度に微量環境ヨウ素129を測定する方法の研究"を本研究の独創的アイデアである^<97>MoO_2分子パイロットビーム法"により成功裡に終了する事が出来た。 平成10年度には研究の遂行に必要不可欠な装置の開発研究に集中し、(1)^<127>I/^<129>I高速走査型機構付きヨウ素負イオン源システム、(2)ヨウ素129測定用2分割スリットコントロール装置、(3)3連電気炉型ヨウ素試料抽出・精製装置、(4)超高速ゼロ時間信号発生装置、(5)実時間粒子飛行時間測定システムの開発を行なった。平成11及び12年度には開発した装置類を12UDタンデム加速器システムに組み込み、日本では初めての大型タンデム静電加速器によるヨウ素129質量分析シ不テムを建設した。試験測定を繰り返し性能を確認下。得られた性能等を列挙する。(1)被測定物質は土壌、海底堆積物、陸水、海水、生物試料等、(2)試料形態はAgI、(3)パイロット物質は^<97>MoO_3、(4)試料混合比はAgI:^<97>MoO_3=10:1、(5)イオン強度はI^-=〜10μA、^<97>MoO_2^-=〜10nA、(6)感度は^<129>I/^<127>I比で〜5×10^<13>、(7)精度は〜15%、(8)測定時間は1試料〜60分(標準+試料+標準測定の総計)である。以上のごとく環境中のヨウ素を測定するのに十分な性能を有している事が分かり、^<129>I-AMSの開発に成功した。なお、土壌より採取したヨウ素試料の実験研究を開始すると共に、研究の新たな手段として広く全学に供する準備を始めている。
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