配分額 *注記 |
11,500千円 (直接経費: 11,500千円)
2000年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1999年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
1998年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
|
研究概要 |
本研究では,研究代表者らが開発した均質・等方材料に対する直流電気ポテンシャルCT法を拡張して,材料の非均質性あるいは非等方性を考慮した,非均質・非等方電気ポテンシャルCT欠陥同定法を構築した.さらに,従来の電気的負荷を加えたときの電気ポテンシャルの分布を使用する従来の能動型の手法に対して,ピエゾ材料の使用により電気的負荷を加えることなく電気ポテンシャル分布を生じさせ,スマートマテリアルにも通じる受動型の電気ポテンシャルCT法を提案した. まず異種接合材における界面欠陥を同定する能動型電気ポテンシャルCT法を構築し,これを用いて3次元異種接合体の界面に存在するき裂を同定した.するため,2次元走査解析と3次元解析からなる階層的解析手法を適用した.数値シミュレーションと実験を行い,表面き裂および内部き裂の同定が可能であることを明らかにした. 直交異方性材料における欠陥を同定する能動型電気ポテンシャルCT法を構築し,炭素繊維積層複合材料について,複合材料の表面上の電気ポテンシャル分布より,積層界面で生じる剥離を推定する数値シミュレーションを行い,はく離の同定が可能であることを明らかにした. ピエゾ材料を用いた受動型電気ポテンシャルCT法を構築した.力学的負荷をうける試験片の表面にピエゾ材料を貼付し,ピエゾ材料の表面上に現れる,受動的な電気ポテンシャル応答とき裂の位置および形状との関連を明らかにした.ピエゾ材料上の電気ポテンシャル分布より,き裂の位置と大きさを推定する数値シミュレーション,ならびにナノボルトメータおよび表面電位計を用いた実験を行い,き裂の同定が可能であることを示した.
|