配分額 *注記 |
12,800千円 (直接経費: 12,800千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1998年度: 7,300千円 (直接経費: 7,300千円)
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研究概要 |
本研究は多数の中高層ビルを割振装置によって連結し制御する方法の基礎理論とその応用に関するものである.風などによるビルの微小振動の制御には従来から動吸振器方式が用いられてきたが,これは重りの慣性力を利用するので大きな制振力は得られない.したがって大地震の制御には向かない.本研究で提案する連結制振法ではビルの相互作用を利用するので大きな制振力が得られ大地震に対応できる.本研究では,制振装置にはパッシブ要素によるものとアクティブ装置による両方を用いて,地震応答制御に適応できるかどうか調べ,研究発表に見られるような研究実績を挙げた.ここで特筆すべきは,本研究で提案する方法が実際の高層ビルの振動制御に応用されたことである.現在晴海に建設のトリトンビルがそれで,200メートル,170メートル,145メートルの3棟の高層ビルが2機のアクティブブリッジによって連結されて風による揺れの防止に有効であることが実証された.これは,この研究の成果が世界で初めて実際のビル郡の制振に応用されたことであり,この研究の意義は大きい.
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