研究課題/領域番号 |
10555084
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
知能機械学・機械システム
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研究機関 | 東京大学 (1999-2000) (財)神奈川科学技術アカデミー (1998) |
研究代表者 |
工藤 謙一 東京大学, 工学系研究科, 助手 (90250232)
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研究分担者 |
飯田 克彦 駿河精機株式会社, 開発部, 取締役部長(研究職)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
12,400千円 (直接経費: 12,400千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
1998年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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キーワード | マイクロマニピュレータ / マイクロインジェクション / 顕微授精 / マイクロインジェクタ / 圧電素子 |
研究概要 |
DNA、核、精子などを対象としたマイクロインジェクションの自動化に必要な下記に示す要素技術の開発を行い、圧電素子によるインパクト駆動方式のマイクロピペット駆動システムと組み合わせて、倒立顕微鏡に取り付けて自動化を目指した高性能な顕微授精用マイクロインジェクションシステムを開発した。 本研究で開発したマイクロインジェクションシステムの自動化の為の要素技術は下記の3件である。 (1).細胞整列機構:培養液中の大量の卵細胞を素早く顕微鏡視野内の作業エリア整列させる為に、培養液の満たされたシャーレーを加振することにより発生した培養液の波の力を利用して卵細胞を整列させる手法を開発した。 (2).細胞回転機構:脱核作業において、核や極体の位置を考慮した卵の位置決め作業に経験と熟練を要している。そこで、卵細胞の位置制御を目的として、静電力を用いて細胞を回転させる機構の開発を行った。 (3).画像処理技術:少量の細胞操作の場合、画像処理技術を用いて、卵細胞を作業エリア中心に位置決めするシステムを開発した。 それらを圧電素子によるインパクト駆動方式のマイクロピペット駆動システムと組み合わせて、倒立顕微鏡に取り付けて自動化を目指したマイクロインジェクションシステムを試作した。また、静電気力を用いた細胞回転機構の基礎研究および実験を行い、マウス卵を用いた実験では、受精後の発生率の確認をした。本研究期間内に駿河精機において試作した試作機の動作テスト、評価および改造、改良に関する検討を行った。試作機は、日本大学生物資源科学部、東海大学医学部、鹿児島大学農学部で実際の細胞操作に使用して、数々の知見を得た。
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