研究課題/領域番号 |
10555143
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
制御工学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
荒木 光彦 京都大学, 工学研究科, 教授 (60026226)
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研究分担者 |
小野寺 久 京都大学, 医学研究科, 講師 (50240825)
前谷 俊三 天理よろづ相談所医学研究所, 副所長 (10115933)
古谷 栄光 京都大学, 工学研究科, 講師 (40219118)
今井 豊 島津製作所, 医用技術部, 課長
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
1999年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1998年度: 9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
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キーワード | 血圧制御 / 低血圧麻酔 / トリメタファン / 危険回避 / ファジイ推論 / 状態予測制御法 / ファジィ推論 |
研究概要 |
本研究では、手術中の低血圧維持を行う血圧制御システムを、汎用性のあるものとすることを目的として、(a)危険回避機能の高度化、(b)固体差への自動対応機能の改良、(c)システムの小型化、(d)インターフェイスの改良を行った。それぞれに関して、次のような成果があった。 (a)危険回避機能として、i)輸血に関する判断アルゴリズムの追加、ii)降圧剤最大注入速度の自動調整機能の追加を行った。これらの追加により、システムの安全性が向上した。 (b)危険回避機能の高度化に伴い不十分となった制御装置のゲイン自動調整アルゴリズムを変更した。このことにより、血圧が目標値を下回った場合にゲインが十分小さくなるように調整され、制御性能が上がるとともに安全性が向上した。 (c)システムの小型化のため、コンピュータをノート型パソコンとし、それに合わせてシステム構成を変更した。また、プログラムをノート型パソコンで使用できるように変更した。このことにより、全体のサイズが1/3程度になり、可搬性のよいシステムとなり、通常の大きさの手術室で問題なく利用できるサイズとなった。 (d)システムのコマンド入力をマウスで行えるようにした。また、誤った入力が行われないよう、入力値が異常でないかを判断する機能を付加した。このことにより、医師にも容易に操作できるようになった。 以上のように、本研究で開発した血圧制御システムは、安全性、操作性ともに目標としていたレベルに到達したと考えられる。
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