研究概要 |
マイクロバブル発生技術を用いて,広閉鎖水域における水質浄化と水環境蘇生に関する以下の3つの研究を実施した。 "(1)"マイクロバブル発生装置システムの開発 "(2)"ダム貯水池表層に発生した藻類の発生制御と除去 "(3)"閉鎖海域における水質浄化とカキ養殖促進 "(1)"については,ダム貯水池用のマイクロバブル発生装置のシステム化を実現した。また,養殖カキ用のマイクロバブル発生装置の改良を行った。 "(2)"については,曝気型装置を開発し(「W型」と呼称),ダム貯水池表層に発生した藻類の発生を半減させることを実現した。また,上流に発生した藻類がダム下流に流出することを遮断し,ダム貯水池全体の藻類汚濁を軽減させた。 "(3)"については,広島江田島湾で赤潮対策およびカキ養殖促進に関する現地実験を行い,マイクロバブルがカキの成長促進に有効であることを確認し,約31年ぶりに,1年ものの「若ガキ」を復活させることに成功した。また,カキの心拍数を計測することによって,マイクロバブルの生物活性効果について検討した。
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