研究課題/領域番号 |
10555196
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
野口 貴文 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (80208321)
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研究分担者 |
阿部 道彦 建設省, 建築研究所, 無機材料研究室長(研究職)
友澤 史紀 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (50211404)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
12,400千円 (直接経費: 12,400千円)
1999年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
1998年度: 9,500千円 (直接経費: 9,500千円)
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キーワード | 建築 / コンクリート / リサイクル / 再生骨材 / コーティング材 / 骨材回収 / 水溶性エマルション系 / 付着性状 / コーティング / 付着 / 分離採取 / 石灰石 |
研究概要 |
本年度は、平成10年度より継続されている「コーティング骨材を用いたコンクリートの諸物性の確認」の検討に加えて、新たに抽出されたコーティング剤に関連する問題点の解決及びコーティング骨材界面の付着性状について検討を行った。以下に、その結果を示す。 (1)型枠剥離剤として使用される水溶性エマルション系コーティング剤を塗布したコーティング骨材を用いてコンクリートを製造し、再生骨材を回収し、その性質を調べた。結果、原骨材及び再生骨材等の吸水性状の違いがコーティング剤の被覆性状に影響を及ぼし、コーティング効果にばらつきが生じることが確認された。コーティング効果はコンクリートの力学特性に大きく影響を与えるために、吸水性状に関わりなく、一様なコーティング効果を発現することが必要と考えられた。 (2)コンクリートの摩擦処理・打継処理等に使用される合成樹脂エマルション系のコーティング剤を使用して、コーティング骨材を製造し、その界面性状を高解像度デジタルマイクロ顕微鏡で観察した。各種コーティング骨材の10〜150μm程の微細空隙には、コーティング剤塗布回数に比例して、一様にコーティング剤が浸透した平滑面が形成されており、骨材の吸水性状に関わりなくほぼ同等なコーティング骨材の製造が可能であることが示された。 (3)コンクリートの摩擦処理・打継処理等に使用される合成樹脂エマルション系のコーティング剤を使用して、骨材ペースト間付着モデルの強度試験体を作製し、コーティング剤塗布回数を考慮した付着強度を測定した。引張及びせん断力が作用する付着界面において、コーティング剤塗布回数に比例して付着強度の低減を図ることが可能となり、明確なコーティング効果が確認された。
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