研究課題/領域番号 |
10555207
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
都市計画・建築計画
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
仙田 満 東京工業大学, 工学部, 教授 (60179364)
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研究分担者 |
神谷 明宏 日本キャンプ協会, 専門委員(研究職)
矢田 努 愛知産業大学, 造形学部, 教授 (30288568)
井上 寿 東京工業大学, 工学部, 助手 (70282837)
佐久間 治 O, S・ P・ 都市建築研究所, 代表(研究職)
桑原 淳司 日本大学, 芸術学部, 助教授 (10307887)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
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キーワード | こども / 活性化 / 自然学校 / 山村留学 / 小規模特認校 / 健康学園 / 養護学校 / 長期自然体験 |
研究概要 |
近年、急速な都市化、情報化による産業構造の変化、地域社会の連帯感の希薄化、核家族化、少子化等により、こどもを取り巻く環境は著しく変化した。その為にこどもの人格形成に不可欠である自然とのふれあい、人間相互のふれあいや、基本的な生活習慣の習得、そして健全な身体的育成といったことが困難になってきている。こうした状況の克服には、長期的な自然体験や共同体験、特に自然地での生活体験が重要ではないかと考える。 本研究は、長期自然体験が可能であると考えられる制度を様々な視点から検討、結果的に山村留学校,小規模特認校、健康学園を対象として、各制度の実態を把握した。同時に、通学するこどもと運営者の評価から施設の特徴や課題を明らかにするものである。調査方法は、施設アンケート調査および児童アンケート調査からなる。施設アンケート調査は、それぞれの学校施設の特性と運営者の評価を把握することを目的とし、児童アンケート調査は、通学するこどもの特性と評価を得ることを目的とした。 結論として、運営者による総合評価は山村留学校と健康学園が高く、小規模特認校は低いことが指摘できる。山村留学校は地元との交流が盛んな地域融和型、健康学園は周辺地域とはあまり交流を持たない学校内重視型である。各制度を利用する児童の評価からは、総じて自然体験が非常に重要であることが示された。またその他に山村留学校は共同体験、小規模特認校では共同体験と生活体験、健康学園では健康改善と生活体験の評価が高く、それぞれの制度における特徴が理解できた。児童の総合評価と施設の規模・環境・活動の特性との関連を見ると、建築延床面積や授業形式が児童の評価に影響を与える傾向が見られた。また周辺自然環境としては川の利用や地域、文化・芸術、野外活動が特に重要であると考えられる。
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