研究課題/領域番号 |
10555278
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
触媒・化学プロセス
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
丹羽 幹 (二羽 幹) 鳥取大学, 工学部, 教授 (10023334)
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研究分担者 |
奥村 和 鳥取大学, 工学部, 助手 (30294341)
片田 直伸 鳥取大学, 工学部, 助教授 (00243379)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
11,700千円 (直接経費: 11,700千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 9,700千円 (直接経費: 9,700千円)
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キーワード | 環境触媒 / 耐熱疎水性 / シリカCVD / パラジウム / ゼオライト / アルミナ / NO除去 / 触媒燃焼 |
研究概要 |
ゼオライトを担体としたPd触媒は酸素下でのメタンによるNO還元反応に高活性を示すことが知られているが、このPd触媒の活性の向上とともに水蒸気存在下における活性劣化の抑制は重要な研究課題となっている。モルデナイトを担体としたパラジウム触媒に様々な異元素を添加したところ、AgやMnを添加した触媒において初期活性の増大がみられた。しかしながらこれらの異元素を添加した触媒では水蒸気に対する耐久性は劣っていた。そこでAg,Mn-Pd/モルデナイト触媒に対し、その外表面を化学蒸着法(CVD)によってシリカにより修飾したところ、耐久性を向上させることができた。通常の試料では水蒸気存在下ではPdOの凝集により活性劣化が進行することが分かり、CVD処理により耐久性が向上した要因はモルデナイトの外表面をSiO_2薄層で覆うことにより疎水性が高まったため、PdOのシンタリングを抑えられていることが要因であることが明らかになった。 さらにシリカモノレイヤー固体酸触媒の工業的利用のため、流通式によるγ-アルミナ上のテトラメトキシシランの化学蒸着法を開発した。シリコンの表面密度が少ない領域では、流通法は静置法に比較して反応器入り口に近い試料床で被覆率が高くなるなど不均一な構造をもたらした。しかし、シリコン密度が高くなってモノレイヤーが表面をほぼ覆い尽くす領域になると構造の違いはほとんどなくなった。1-ブテンの二重結合異性化に対する触媒活性および耐熱性は静置法・流通法ともほぼ同等で、流通式化学蒸着法は充分に実用的であることが示された。
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