研究課題/領域番号 |
10555282
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
触媒・化学プロセス
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
町田 正人 宮崎大学, 工学部, 助教授 (70211563)
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研究分担者 |
中谷 仁郎 東レ株式会, ケミカル研究所, 研究員
矢田 光徳 宮崎大学, 工学部, 助手 (20274772)
木島 剛 宮崎大学, 工学部, 教授 (90040451)
NAKATANI Jiro TORAY CORP., CHEMICAL RES. LAB. RESEARCHER
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | 窒素酸化物 / 吸収材料 / 温度スウイング法 / 金属酸化物 / 触媒 / 分解 / 脱硝プロセス / 選択還元反応 / 温度スウィング法 / 還元 / 気相固相反応 |
研究概要 |
蛍石型酸化物系は酸化雰囲気であれば吸収ステツプを室温に設定可能で、加えて500℃以下で脱離が完結するため、温度スウィングにおける試料への熱負荷も低く抑えることが可能である。NO_X吸収は0_2共存下で促進され、吸収と脱離が可逆的に繰り返された。MnO_X-CeO_2系のTPD測定によると、monodentate、bidentate型NO_3種は約200℃、一方イオン性NO_3は約300℃に脱離ピークを与え、500℃以下で全NO_Xの脱離が終了した。室温と5C0℃との間での温度スウィングにより、可逆的なNO_X吸収脱離を安定に繰り返すことが可能になった。酸化物表面近傍に蓄積したNO_Xを単なる加熱脱離ではなく、還元性ガスとの反応によって取り除き、NO_X吸収能を再生する方法および触媒設計について検討した。H_2を還元剤とする吸収NO_XのN2への転化に対しては、Pd/MnO_X-CeO_2が最も高い活性を示した。150。C以下の低温においてPd/MnO_X-CeO_2への酸素共存下におけるNO_X吸収が飽和に達した後、H_2パルスを導入したところ、蓄積したNO_Xを一挙にN2へと還元し、NO_X吸収能を再生できることを見出した。一方、NO/0_2/H_2混合ガズを用いた定常反応の結果、Pd/MnO_X-CeO_2は酸化雰囲気(10%0_2)においてもNO_X-H_2反応を安定に持続した。NO_XのN_2への転化率は反応温度に依存し、125℃で最大60%以上に達した。以上の結果より、H_2活性化能とNO_X吸収能を併せ持つPd/MnO_X-CeO_2触媒は、低温酸化雰囲気におけるNO_X-H_2反応を選択的に促進することが明らかになった。
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