研究分担者 |
山下 敏明 都城工業高等専門学校, 助教授 (80191287)
保田 昌秀 宮崎大学, 地域共同研究センター, 助教授 (00174516)
榊原 邁 鹿児島大学, 理学部, 教授 (70029148)
沼田 繁明 川崎化成(株), 研究開発部, 主任研究員
白上 努 宮崎大学, 工学部, 助教授 (60235744)
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研究概要 |
(1)べンゾフェノン/t-ブチルアミン系お利用した1,1,-ジフェニルエチレンの光シアノ化反応などを検討した。 (2)薬理活性を持つジべンゾ[a,d]シクロヘプテンイミンの合成法を、新たにべンゼン環を一つしか持っていないべンゾシクロヘプテンイミンの合成に応用した。この物質の原料となるべンゾシクロヘプテンは近紫外領域に強い吸収を持たないので、レドックス光増感反応による光アミノ化反応の高効率化を検討した。その結果、1,2,4-または1,3,5-トリフェニルべンゼンを光増感剤に用いると収率が向上することを見い出した。 (3)光反応によるジべンゾ[a,d]シクロヘプテンイミン骨格の変換反応について検討した。9,10-ジシアノアントラセンを増感剤に用いることで、シクロヘプテンイミン骨格を保持したままで、窒素上の置換基の酸化、脱離反応などをできることが明らかになった。 (4)アンチモンポルフィリン錯体の光触媒反応を検討した。水中での環境汚染物質の分解反応を実現するために、アンチモンポルフィリン錯体をシリカゲルを担持した光触媒を調製し、鉄三価イオンの存在下で光反応を行った。その結果、クロロフェノール類、ポリ塩素化エチレン類から脱塩素化が、ビスフェノール類では分解反応が進行することが分かった。
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