研究課題/領域番号 |
10556007
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
園芸・造園学
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
尾谷 浩 鳥取大学, 農学部, 教授 (50032305)
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研究分担者 |
板井 章浩 鳥取大学, 農学部, 助手 (10252876)
児玉 基一朗 鳥取大学, 農学部, 講師 (00183343)
中島 廣光 鳥取大学, 農学部, 教授 (40144646)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
10,100千円 (直接経費: 10,100千円)
2000年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
1998年度: 5,500千円 (直接経費: 5,500千円)
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キーワード | 宿主特異的毒素 / 細胞培養 / 毒素耐性細胞 / 細胞選抜 / 病害抵抗性 |
研究概要 |
1.宿主特異的毒素の探索 植物感染における特異性決定因子である宿主特異的毒素(HST)を生成する植物病原菌は約20例報告されているが、新たにアブラナ科植物黒すす病菌、キュウリ褐斑病菌、トマト褐色輪紋病菌、セイヨウナシbrown spot病菌が新規HSTを生成することを見い出し、それぞれAB、CCC、CCTおよびSV毒素と命名した。これらのHSTの構造決定を試みた結果、AB毒素はこれまでのHSTが低分子の二次代謝産物であるのとは異なり、35kDaの蛋白質であること、CCT毒素は分子量2,780の環状ペプチドであることが明らかとなった。 2.植物の細胞培養と植物細胞からの宿主特異的毒素耐性細胞の選抜 トマト褐色輪紋病は栽培品種に広く発生がみられ、抵抗性品種は見い出されていない。そこで、トマト品種の桃太郎を用いて、まず、細胞培養と培養細胞からの個体再生を検討した。その結果、緑色小斑カルスより効率よく植物個体が再生されることが明らかとなった。次に、トマト褐色輪紋病菌のCCT毒素を用いて緑色小斑カルスから毒素耐性カルスの選抜を行った。CCT毒素処理で褐変のみられないカルスを選抜し、植物体再生を試みたがすべて再生途中で生育が停止した。一方、トマトアルターナリア茎枯病菌のHST(AAL毒素)では、AAL毒素の不活化遺伝子(ESP1)が明らかとなっているので、ESP1保有バイナリーベクターを導入したAgrobacterium tumefaciensを作出し、アグロインフェクション法によるトマトの形質転換を試みた。一部にカルス形成は見られたものの形質転換植物体を得るまでには至らなかった。
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