研究課題/領域番号 |
10556038
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
林産学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小松 幸平 京都大学, 木質科学研究所, 助教授 (20283674)
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研究分担者 |
原 康之 三井ホーム(株), 技術研究所, 研究員
川井 秀一 京都大学, 木質科学研究所, 教授 (00135609)
瀧野 真二郎 京都大学, 木質科学研究所, 助手 (90115874)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
12,600千円 (直接経費: 12,600千円)
1999年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
1998年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
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キーワード | ラグスリューボルト / 接合金物 / 筋違金物 / 靭性 / 高耐力 / 高剛性 / 集成材 / ラグスクリューボルト / 節違金物 / 靱性 |
研究概要 |
本研究では、木造軸組み構法建築物の規模に応じて、軸部材同士を強固にかつ粘り強く接合できる接合構法を開発することを目的とした。始めに、戸建て住宅用としては、直径25mm、長さ120mmの小型ラグスクリューボルト(以後LSBと記す)を用いて、土台の割裂を起こさない筋違システムを新たに開発した。壁長さ91cm、高さ273cmの筋違入り軸組み壁体の水平加力実験を行い、筋違システムの剛性、耐力、粘りを評価した。その結果、新開発筋違システムの性能は従来の筋違金物を用いたシステムに比較して、押し引きとも壁倍率3.0以上を達成したが、最大耐力、粘りにおいて10%程度引き荷重時の性能が低い結果となった。 次に、中規模な事務所やレストラン、商業建築物や狭小間口木造3階建て住宅を対象に、比較的金物使用量の少ない、既開発済みの半剛節接合法を取り上げ、それらの接合性能を実大規模の架構実験を通して評価した。また、独自開発によるモーメント抵抗用接合具として、直径30mm、長さ280mmのLSBを試作し、ベイマツ集成材の木口打ち時と側面打ち時の引き抜き耐力実験を行った。木口打ちの場合は側面打ちに比べて剛性が2〜6倍程度高かった。一方、側面打ちの場合は木口打ちの場合より耐力が2倍程度大きかった。いずれの場合も、単位埋め込み面積当たりの引き抜き剛性と引き抜き耐力はほぼ一定値をとることが分かったため、骨組み架構に要求される性能から逆に、LSBに必要される直径、埋め込み長さ、およびその集成材断面内配置を設計可能であることが分かった。最後にこれらのデータに基づいて、スパン360cm、高さ2.7mのベイマツ集成材門型ラーメン架構を製作し、水平加力実験を行いその剛性・耐力がほぼ予想どうりであることを確認した。 以上の一連の研究を通じて、本課題が目指した高耐力で高靭性な木質系軸組み構法建築物を可能とする合理的な接合構法が開発された。
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