研究課題/領域番号 |
10556039
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
林産学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
橘 燦郎 愛媛大学, 農学部, 教授 (10112319)
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研究分担者 |
伊藤 和貴 愛媛大学, 農学部, 助教授 (50253323)
久保田 実 大阪有機化学工業株式会社, 研究部, 主任
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
5,200千円 (直接経費: 5,200千円)
2000年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1999年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1998年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | 固定化細胞 / キャラボク / 組織培養 / エリシター / タキソール / ペスタロチア菌 / イチョウ / ギンゴリド / ペスタロッア菌 / ペスタロッチア菌 / 組織・培養 / 10-デアセチルバカチンIII |
研究概要 |
キャラボク,イチョウの組織培によるタキソール,ギンゴリドの生産について検討した。また、キャラボク内樹皮から単離したペスタロッチア菌によるタキサン類の生産について調べた。 1 キャラボクの茎から誘導した培養細胞によりタキソールが生産されることを見出した。その生産量は母植物の約半分であった。しかし、エリシターや生合成前駆体を添加することにより、その生産量は約10増加することを見出した。 2 キャラボクから培養細胞をアルギン酸で固定化した固定化細胞は、培地中にタキソールを放出することを見出した。その放出量は、細胞内で生産されるタキソールの約60〜80%であった。固定化細胞は、4週間連続的して培地中にタキソールを放出した。その量は0.3〜0.6mg/Lであった。また、固定化細胞はエリシター等を添加するとタキソール放出量が増加することも見出した。バイオリアクターでのタキソールの生産の可能性が認められた。 3 キャラボク内樹皮から数種のペスタロッチア菌を単離した。それらの菌がタキソールを生産することが見られたが、その生産量については調査中である。 4 イチョウの胚から誘導した培養細胞により、ギンゴリドが生産できることを見出した。培養細胞により生産されるギンゴリドの量は、母植物のそれとほほ同等であった。また、その細胞培養液にエリシターや生合成前駆体を添加すると、その生産量が約5倍増加することを見出した。 5 イチョウからの誘導した培養細胞を固定化した固定化細胞は、培地中にギンゴリドを放出することを見出した。その放出量は細胞で生産されるそれの約20%であった。バイオリアクターによるギンゴリドの生産の可能性が示唆された。
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