研究課題/領域番号 |
10556044
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
水産学一般
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
会田 勝美 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (50012034)
|
研究分担者 |
長澤 寛道 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (60134508)
宮島 義和 財団法人 日本栽培漁業協会, 百島事業場, (研究職)技術員
|
研究期間 (年度) |
1998 – 2000
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
13,400千円 (直接経費: 13,400千円)
2000年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
1999年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1998年度: 4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
|
キーワード | クルマエビ / 成熟 / 産卵 / 卵黄蛋白 / 卵黄形成抑制ホルモン / 脱皮抑制ホルモン / 遺伝子導入 / 眼柄除去 / 卵巣抑制ホルモン |
研究概要 |
1.生殖機構の解明 本研究において、クルマエビのビテロジェニン(Vg)cDNAの全塩基配列を世界に先駆けて明らかにた。その結果Vgは2587アミノ酸よりなる蛋白で卵濾胞細胞と肝膵臓で産生されることが判明した。また、両組織で作られているVgは同じ構造をしていることも判明した。Vgは合成された後、91kDaと186kDa分子に切断され、血リンパ中に分泌され卵内に取り込まれること、卵内ではさらに切断され蓄積されることも分かった。また天然条件下での成熟に伴うVgmRNA量の変動をノザン解析により調べたところ、卵巣では前卵黄形成期では全く発現していないが、内因性卵黄形成期では発現量が急増し、ピークになった後外因性卵黄形成期では減少することが分かった。また肝膵臓では前卵黄形成期でも僅かに発現が見られ、その後内因性卵黄形成期で増加し、外因性卵黄形成期前期でピークに達し、その後減少すことが明らかとなった。それらの結果、両器官におけるVg産生時期はややずれていることが示唆された。CHHはVgの合成を抑制することも判明した。 2.成熟・産卵促進法の開発 卵黄蓄積を終了した卵母細胞の細胞質中に表層胞が出現した個体は、その晩産卵にいたることが判明した。また、表層胞が出現していない場合でも、片眼柄を切除することにより4日後までに産卵誘発が可能であることが判明した。また大腸菌および酵母を用いたりコンビナントCHH大量生産法を確立した。生産されたCHHは生物活性を有することから、今後の応用が期待される。
|