研究課題/領域番号 |
10556058
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
高橋 芳幸 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 教授 (70167485)
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研究分担者 |
森安 悟 北海道立畜産試験場, 畜産工学部, 研究員
永野 昌志 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助手 (70312402)
片桐 成二 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 助教授 (00292061)
岸 昌生 雪印乳業株式会社, 受精卵移植研究所, 研究員
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
13,100千円 (直接経費: 13,100千円)
2000年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 9,100千円 (直接経費: 9,100千円)
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キーワード | 牛 / 核移植 / クローン |
研究概要 |
本研究では、割球および体細胞を用いた牛の核移植について検討を加えるとともに、卵子の凍結や卵胞培養も含めたクローン技術に関する総合的な研究を実施した。まず、割球を用いた核移植技術について種々の検討を加えた結果、桑実胚の割球を用いた核移植では、予め活性化処理を施した卵子を除核する効率的な除核方法を開発した。また、体外受精由来胚の割球から作出されなクローン胚の受胎率が体内受精由来胚を用いて作出した核移植胚に比べて低いことや、双子および四つ子のクローン牛の斉一な発育と雌牛の妊孕性が確認された。 体細胞核移植では、乳腺上皮細胞や卵管上皮細胞を用いて作出した核移植クローン胚の産子への発生が確認された。また、体細胞の培養処理やレシピエント卵子との細胞周期の組合せなどを検討し、飢餓培養あるいはコンフルエント培養処理した卵丘や繊維芽細胞の約95%がG0/G1期に同調しており、M期の除核卵子と融合させて作出した核移植胚の発生率が高いことが分かった。しかし、S期の除核卵子はS期に同調させた体細胞と融合させてもほとんど発生しないことも分かった。さらに、牛の核移植の実験で得られた知見をもとに豚の体細胞核移植胚を作出し、胚盤胞への発生を確認できた。 前胞状期卵胞をレシピエント卵子の供給源として活用する技術の開発では、牛の二次卵胞の採取・培養法と初期三次の発育培養法について検討し、初期三次卵胞の培養によりMII期の卵子の得られることや、二次卵胞の採取・培養法ならびに生存卵胞の選抜法に関する基礎的知見も得た。また、前胞状卵胞の低温保存法についてはマウスの卵胞を用いて検討を加え、ガラス化保存した前胞状卵胞由来の卵子が体外受精後に胚盤胞へ発生することが判明した。
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