研究課題/領域番号 |
10556060
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
応用動物科学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
秋葉 征夫 東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (30005631)
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研究分担者 |
堀河 博 伊藤忠飼料(株), 総合技術研究部, 部長
田村 啓二 東北大学, 細菌化学研究所, 取締役所長
佐藤 幹 東北大学, 大学院・農学研究科, 助手 (20250730)
高橋 和昭 東北大学, 大学院・農学研究科, 助手 (80183440)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
11,400千円 (直接経費: 11,400千円)
2000年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1999年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1998年度: 7,700千円 (直接経費: 7,700千円)
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キーワード | 脂肪蓄積 / 低脂肪食肉 / モノクローナル抗体 / VLDLレセプター / リポプロテインレセプター / 脂質輸送蛋白質 / 鶏 / リポプロテインリパーゼ |
研究概要 |
家畜の肥満を抑制し、「低脂肪食肉」を安定的に生産するための実用的な免疫化学的方法を開発することを目的として、以下の試験を行なった。 (1)脂肪組織リポプロテインリパービ(LPL)に着目した脂肪蓄積制御 24種の鶏LPLモノクローナル抗体を作成し、そのうちCLP-16の実験的連続投与を行ったところ、抗体投与区の腹腔内脂肪重量が対照区の約半分に減少した。また、飼料摂取量が対照区に比べ有意に低下したのに対し、体重の減少はわずかであった。すなわち、LPL抗体投与が鶏脂肪蓄積制御技術として有効であると判断された。 (2)脂肪組織リポプロテインレセプター(LR)に着目した脂肪蓄積制御 各種LR(LRP,LRP380,LR8)の抗血清を用いて鶏脂肪組織に発現するLRを検索したところ、LR8が脂肪蓄積に関与する可能性が見出された。そこで、LR8抗体を作成し、鶏脂肪細胞における脂質取り込み阻害試験を行なったが、脂質取り込み阻害活性は認められなかった。 (3)肝臓リポプロテインレセプタ-(LR)に着目した脂肪蓄積コレステロール蓄積制御 鶏肝臓cDNAより、新規LRのクローニングを試みたが有効な配列を得ることはできなかった。そこで、コレステロール負荷した鶏のLDL、CaおよびRAP結合タンパク質の変動を検討したところ、100および130kDaにLDLとは結合するもののCaやRAPとは結合しない、これまでのLDL receptor familyとは異なる特異的なタンパク質を検出した。 (4)血中コレステロールエステル転送蛋白質(CEIP)によるコレステロール蓄積制御法 成長期の鶏では血中CEIP活性が高い値を示したものの、産卵開始直前にその活性が急激に低下し、産卵開始後活性が検出限界以下となった。すなわち、鶏にはCEIPが存在し、コレステロール代謝に重要な働きをしている可能性が示唆された。そこで、鶏CETPをクローニングするために哺乳動物のCETP cDNAをprobeとして、鶏cDNA libraryをスクリーニングしたが、ホモログを得ることはできなかった。
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