研究課題/領域番号 |
10556066
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
基礎獣医学・基礎畜産学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
小久江 栄一 東京農工大学, 農学部, 教授 (50014965)
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研究分担者 |
谷川 学 中外製薬研究所, 部長(研究職)
加茂前 秀夫 東京農工大学, 農学部, 教授 (60262226)
下田 実 東京農工大学, 農学部, 助教授 (50154323)
取出 恭彦 味の素(株), 飼料部, 課長(研究職)
取手 恭彦 味の素株式会社, 飼料部, 課長
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
10,800千円 (直接経費: 10,800千円)
2000年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1999年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1998年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
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キーワード | 還元型葉酸 / ビタミン葉酸 / 母豚繁殖効率 / 生産子数 / 血漿中葉酸濃度 / 産子数増加 / ロイコボリン / 活性葉酸 / 妊娠母豚 / 葉酸誘導体 / 恒常性維持機構 / 発情再帰日数 / 胆汁中葉酸 / 胚生存率 / 合成葉酸 / 菌体粉末 / 生存胎子数 / 排卵数 / 胎子重量 |
研究概要 |
母豚の一腹当たり産子数を増やすことは、養豚業にとって重要な問題である。葉酸というビタミンは、DNA合成の補酵素として作用するため、産子数を増やすには欠かせない栄養源である。そこで産子数を増やすために、母豚に葉酸を添加することが栄養学的に推奨されている。この葉酸には、生理活性を持つ還元型と、生体内で還元されて作用を発揮する酸化型の二種類がある。当研究室では以前に、多くの動物と違って、酸化型葉酸を利用出来ないことを発見した。本研究は、母豚の繁殖効率改善を目的として飼料添加する場合、還元型葉酸でなければ効果がないのか、酸化型葉酸でも同様な効果が得られるのかを試験研究した。試験は母豚4群に分けて行った。I群:無添加対照、II群:酸化型葉酸投与、III群:ロイコボリン投与、IV群:菌体粉末投与。ロイコボリンは還元型葉酸薬である。一腹当たり産子数、離乳頭数、一頭当たりの体重、成長速度、初産後の次発情までの日数について、データーをとった。初産豚の離乳後から、二産後45日目まで、薬物を試験飼料に混ぜて投与した。〔結果〕II、III、IV群の分娩当たり出産数は、対照のI群よりも多く、新生豚の発育速度は早かった。酸化型葉酸投与群(II)と還元型葉酸投与群(III、IV)の間では、一腹当たりの産子数も離乳頭数も、統計的な有意差は検出出来なかった。また、II、III、IV群間で、初産後から次ぎの発情までの日数に有意差は検出出来なかった。但し、III、IV群の豚は、II群の豚よりも血漿中還元型葉酸濃度は有意に高かった。〔結論〕本試験では、母豚の繁殖効率改善には、酸化型葉酸でも効果が得られるようである。
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