研究課題/領域番号 |
10557019
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
蛯名 洋介 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 教授 (00112227)
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研究分担者 |
朝日 美彦 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 研究員
湯浅 智之 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助手 (50304556)
岸 和弘 徳島大学, 分子酵素学研究センター, 助教授 (70284320)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
13,100千円 (直接経費: 13,100千円)
2000年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1999年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
1998年度: 5,600千円 (直接経費: 5,600千円)
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キーワード | II型糖尿病 / インスリン抵抗性原因物質 / インスリン抵抗性 / NIDDM / トランスジェニックラット / GLUT4myc / インスリン非依存型糖尿病 |
研究概要 |
インスリン非依存型(成人型)糖尿病は、初期に細胞のインスリン抵抗性(インスリン作用不全)が現れ、その代償として膵からのインスリン過剰分泌、さらに分泌細胞の疲弊によるインスリン分泌不全を起こし糖尿病になると考えられている。初期におけるインスリン抵抗性の検出と、その原因物質の同定及びその測定法の開発が糖尿病の診断・予防・治療の鍵を握ると考えられる。 インスリン抵抗性を引き起こす血液中の原因物質は明らかになっていない。インスリン抵抗性を起こす血中原因物質の分離、同定を行う。今までTGF-β、レプチン、レジスチンなどがその原因物質として報告されたが未だ明らかでない。従来まではインスリン抵抗性(インスリン作用不全)をin vitroの超微量系で測定するようなシステムがなかった。しかし申請者らは蛍光抗体反応性物を増強させる方法(Tyramide Signal Amplification)を用い、細胞表面上にトランスロケーションしてきたGLUT4mycを単一脂肪細胞でも蛍光顕微鏡下で検出することを可能とした。更に最近トランスジェニックラットの手法を用い、生体内の脂肪細胞でGLUTmycを発現している細胞系を作製している。このインスリン刺激によるGLUT4のトランスロケーションを測定できる超微量測定システムを用い、患者血清から、インスリン抵抗性を引き起こす原因物質を分離、同定していくことを目的とする。そして最近遺伝子レベルの解析から既知のタンパク質の一部がインスリン抵抗性物質の候補の一つとして考えられ、現在その確認を行っている。
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