研究課題/領域番号 |
10557025
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
実験病理学
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研究機関 | 滋賀医科大学 (1999) 北海道大学 (1998) |
研究代表者 |
小笠原 一誠 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (20169163)
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研究分担者 |
喜田 宏 北海道大学, 大学院・獣医学研究科, 教授 (10109506)
小野江 和則 (小野上 和則) 北海道大学, 免疫科学研究所, 教授 (40002117)
早瀬 ヨネ子 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (40228606)
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研究期間 (年度) |
1998 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
10,700千円 (直接経費: 10,700千円)
1999年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1998年度: 8,100千円 (直接経費: 8,100千円)
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キーワード | MHC / ペプチドワクチン / 新型インフルエンザウイルス / HA / カセットセオリー / CTL / NP / 抗CD40抗体 |
研究概要 |
1.カセットセオリーの考え方に基づいてH5に対するペプチドワクチンを作成したが、中和抗体の誘導には至らなかった。これは、カセットセオリーに基づいて作成されたペプチドに対する抗体のすべてが、オリジナルの蛋白と反応するわけではないことを示している。そこで、カセットセオリーの改良型としてI-A^b結合性コンポーネント(46F-/-54A)の外側にジスルフィド結合で環状にしたペプチドを付加した合成ペプチドを作成した。予備的実験ではあるが、環状部分は蛋白上でループアウトした部分をmimicできることが判明した。 2.H3インフルエンザウイルス由来のヌクレオプロテイン(NP)366-374を封入した多層性リポソームと抗CD40抗体を同時にマウスの鼻腔より投与した後、H3インフルエンザウイルスを感染させた。その結果、単独ではほとんど影響がなく、NP366-374封入リポソームと抗CD40抗体を同時に投与したときだけウイルス感染を抑制した。この効果は2ヶ月間持続した。CTLに認識されるNPは変異が少なく、同一のペプチドワクチンが種々のサブタイプインフルエンザウイルスに有効である可能性が高い。現在、NP366-374封入リポソームと抗CD40抗体を鼻腔より投与して、H5インフルエンザウイルスの感染抑制を行っている。
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