研究課題/領域番号 |
10557032
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
ウイルス学
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
高田 賢蔵 北海道大学, 医学部, 教授 (30133721)
|
研究分担者 |
丸尾 聖爾 北海道大学, 医学部, 助手 (70292018)
古川 博之 北海道大学, 医学部・附属病院, 講師 (70292026)
今井 章介 高知医科大学, 医学部, 教授 (60232592)
TAKADA Kenzo Kouchi Medicine School, Professor (30133721)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 1999
|
研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
|
配分額 *注記 |
11,600千円 (直接経費: 11,600千円)
1999年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
1998年度: 7,200千円 (直接経費: 7,200千円)
|
キーワード | EBウイルス / 養子免疫療法 / CTL / 臓器移植 / 移植後リンパ増殖症 / 細胞傷害性Tリンパ球 / リンパ増殖症 |
研究概要 |
臓器移植後のEBウイルス陽性リンパ増殖症(PTLD)は臓器移植の普及に伴い今後ますます増加することが予想されるが、有効な治療法が無いのが現状である。本研究では臓器移植後のEBV感染のモニタリング法の確立、EBV特異的細胞傷害性Tリンパ球(CTL)の大量調整法、標的細胞特異性など、養子免疫療法実用化に向けての問題点の解決を目指した。 EBV感染のモニタリングはロッシュ社のLightcyclerを用いたRealtime PCR法によった。末梢血からのDNA分離はスピンカラム法(EZNA blood kit)によった。EBV膜蛋白質LMP2A領域にプライマーを設定し、同時に増幅するGADPHとの比較によりEBVコピー数を定量した。検出感度は106末梢血単核球当り1個で、DNA分離からの総測定時間は1時間であった。この方法を用いて現在までに27例の生体肝移植症例のモニタリングを行い、一例に頸部腫留を認めPTLDと診断されたが免疫抑制剤の減量により軽快した。もう一例は急激なEBVゲノムの増加を認めたが、数回のモニタリングで免疫抑制剤の投与量を調節し、ゲノムは陰性化した。 EBV特異的CTLは末梢血単核球と同一人のBリンパ球をEBVで不死化したリンパ芽球細胞株(LCL)とをIL2存在下で2-4週間Cocultureして調製した。によった。LCLはあらかじめγ線照射により不活化した。得られたCTLは同一人のLCLに対しては細胞傷害性を示したが、HLA-mismatchedのLCLに対しては傷害性を示さなかった。CTLの凍結保存条件は自己血清を用いた場合にもとも良かった。
|